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40人の不法移民を乗せた舟が沈没。警備隊が救出

2014年02月18日 | 国際
2月18日 40人の移民を乗せた舟がエーゲ海で沈没し、トルコの沿岸警備隊が救出しました。
アフガニスタン、イラン、シリア、パキスタン、ソマリア、ミャンマーからの不法移民を乗せたボートで、トルコ西部のチャナッカレを出て、ギリシアのレスボス島に向かいましたが、たちまち沈没。空気を入れてふくらますゴムボートだというのですからムチャな話です。6人の女性と11人の子供も乗っていたそうです。

 Sabah

不法移民たちは警察に逮捕され、国外追放になります。
中東やアジアからヨーロッパにもぐりこむためのルートにトルコを選ぶ不法移民は後を絶ちません。
毎年、何百人もの不法移民が、イランやイラク経由でトルコに密入国し捕まっています。
トルコ警察によると、近年のトルコの経済成長のため、ヨーロッパに行くかわりにトルコにいついてしまう不法移民も多いそうです。

トルコは昨年、トルコ領経由でEU諸国に入る移民は、国外追放する前に、トルコが引き取るというEUとの協定に調印しています。


・・・私、トルコから船でレスボス島に行ったことありますが、いくら近くたってゴムボートで行かれるわけありません。それに、うまくレスボスに着いたって、ツーリストには見えない外人たちがぞろぞろ上陸したら、たちまちレスボスの警察に捕まってしまうでしょう。


妻を刺そうとした男に植木鉢が投げられた

 妻に離婚を迫られ、家出されていた男U.B.、道でばったり妻O.B.さんと出会って逆上し、殴りかかったあげく、持っていたパン切りナイフで妻を刺そうとしました。
それをアパートのバルコニーから見ていた近所の人が、とっさの機転で植木鉢を男に投げつけました。他の家からも植木鉢がぼんぼん降ってきたので、男は逃げ出し、妻は足にけがをしただけで救われました。
妻は病院に運ばれ、警察が逃げた夫を探しています。デュズジェ県での出来事でした。

 Hurriyet

しゃがんでいる黒いシャツの男性は夫じゃなくて、「大丈夫?」と言っている近所の人、その後ろにちらっと見えるのが襲われた妻、左に立っているのはオマワリさん。


イスタンブール金角湾の地下鉄橋が開通

イスタンブールのハリーチ(金角湾)の地下鉄橋が土曜、開通し、トルコ最大都市の交通網はますます充実してきました。ケーブル・スタイルのハリーチ地下鉄橋の開通式はエルドアン首相出席の下に開催されました。
6億7100万ドルかけ、5年間で完成したこの新しい橋と拡張された路線は全長3.5キロになります。

 Sabah

この新しい路線は、イスタンブールのヨーロッパ側北部のサリエルと、イスタンブールのアジア側とヨーロッパ側を結ぶ海底鉄道トンネル「マルマライ」に近い交通の中心イエニカプを結びます。
ハリーチ地下鉄橋は移動時間を大きく短縮し、1時間で7万人の乗客を運べます。サリエルから、アジア側のはるか東部のカルタルまで、マルマライかバスに乗り換えるだけで行かれます。

2002年、AKP政権になってから、トルコの鉄道は拡張され、都市間の移動を迅速にする高速鉄道の敷設など、大きな改革が行われました。
とくにイスタンブールは、鉄道のネットワークが急速に充実し、12年間で、市内の鉄道路線は141キロに達しました。

ハリーチ地下鉄橋はそのルートで、古代遺物が多く出土したため、建設が遅延しました。
開通式のスピーチで、エルドアン首相は、政府はさらに7700万リラ(5330万ドル)を費やして、建設現場の近くに、出土した文化遺物を保存したと語りました。
現場では5万点以上の文化遺物のほか、23隻の昔の船も発見されました。

それ以上に重要なのは、8500年昔、新石器時代にさかのぼるイスタンブールの居住区の考古学的発見でしょう。

首都アンカラとイスタンブール、中央トルコのコンヤ間に高速列車も敷設されました。国内鉄道だけでなく、国境を越えて、トルコ東部のカルスから、グルジアのトビリシとバトゥーミを結ぶ新しい鉄道路線もできました。
トルコ運輸相の計画では、2023年までに1万キロの新しい鉄道路線が完成し、うち4000キロの路線は高速鉄道になるということです。


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