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「空港を攻撃したISは“地獄の輩だ”」エルドアン大統領

2016年07月02日 | 国内
7月3日 44人を殺したイスタンブル空港の自爆犯3人の背後には、イスラム国(ISIL)がいると思われると、エルドアン大統領は言い、“彼らは地獄の連中だ”と付け加えました。

 Hurriyet

「空港で起こったことは知っていますね。おそらくはダエシュ(ISIL)がしたことです」と、エルドアン大統領は7月1日、イスタンブルのある式典で言いました。「彼らはイスラムの名において行っていると言いますが、連中はイスラムとはなんの関係もない。彼らは地獄にいる連中です。犠牲者は罪のない、子供たち、女性たち、お年寄りたち・・・なにが起こったかもわからない旅行者たちが、死に遭遇しました。こんなことをする権利はだれにもありません」

「おそらく、早晩、テロは終わるでしょう。平和な日々は近いでしょう」と大統領は言い、「彼ら(PKKとクルド系政党HDP)は私のクルドの兄弟たちを愛していません。彼らはクルド人の敵です。もう酌量の余地はありません。彼らには、自分たちがしたことの代価を払ってもらう」

ビナリ・ユルドゥルム首相は、テロ攻撃の後、トルコとの団結を表明してくれた国々に感謝のことばを述べました。「テロ攻撃後、世界中の多くの国々が悲しみをともにしてくれました」と、ユルドゥルム首相は、シリア国境のハタイへ発つ前に、記者団に語りました。

「ヨーロッパ各地で、トルコ国旗が半旗として掲げられました。私はこのテロ攻撃が、“あなたのテロリストは悪く、私のテロリストは正しい”というようなダブルスタンダードなしで、テロに対する共同の戦いの里標となることを願っています。テロはトルコだけでなく、人類すべての問題だと、私たちは言いつづけてきました」

ユルドゥルム首相はまた、「この難局に当たって、トルコは友情と団結を必要としています。苦難のときはまもなく終わるでしょう」と言いました。


ロシアとトルコの外相が初会談。テロについて討議
トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相とロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相が、ロシア機撃墜事件から7か月後に、初めて面談しました。黒海経済協力会議(BSEC)中の36分間の会談は、テロ、経済、貿易問題、エネルギー協力などが焦点になりました。

 Hurriyet
ソチで会談するトルコのチャヴシュオール外相(左)とロシアのラヴロフ外相


「私たちはロシアと、肯定的否定的あらゆる問題について話し合うことができました。中断されていた対話と両国の関係が昔にもどりはじめました」と、チャヴシュオール外相は、対談後、記者団に語り、「非常に有益で建設的な対談だった」と言いました。

チャヴシュオール外相は、両国はすべての問題で合意したわけではないが、シリアと中東に関する重要なメカニズムについては討論したと言いました。「情報を含めて,両国の協力に関する対話はより緊密になるでしょう」

「ダエシュ(ISIL)とクルド労働者党(PKK)の問題がある。PKK-YPG(人民防衛隊)の攻撃もある。トルコはトルコとしてISと戦っているが、連合国も、ロシアやイランのような国々も、もっと積極的に戦わなければならない。トルコはISとの戦いをつづけていく。従って、不必要な事件が起こるのを防ぐために、ロシアとトルコの治安部隊が協力することが重要だ」と、チャヴシュオール外相は語りました。

一方、ラヴロフ外相は、テロに対するトルコとの共同作業は、両国関係の正常化によって重要性を増してくると言いました。外相はまた、両国が“テロとの戦いのために働くグループ”を再スタートすることに合意しました。ラヴロフ外相は、ロシアとトルコは、シリアのテロに対する認識に違いはないことを指摘しました。

トルコのエルドアン大統領がプーチン大統領への書簡で、ロシア機撃墜に関して“後悔と悲しみ”を表明して4日後、チャヴシュオール外相はソチの会議に招かれました。


ネムルート山の火口湖が国際的ジェオパークになる

世界で2番目に大きい火口湖を国際的ジェオパークにしようというプロジェクトが、ビトリス・エレン大学の協力で計画されています。

 Hurriyet

「ネムルート山が国際的なジェオパークになれば、東部アナトリア観光の可能性が拡大するでしょう。ネムルート山はトルコ第2の国際的ジェオパークになります」この調査を統括しているビトリス・エレン大学のアイドゥン・ビュユクサラチ教授が言いました。学者たちはネムルート湖の地質形成、土地特有の植物、動物の種、考古学的遺跡などの調査を始めるでしょう。

ネムルート湖は「ヨーロッパ景勝地」(EDEN)の優秀賞を受賞しています。地球物理学者、地質学者、生物学者、考古学者等の研究者たちとツーリズムの専門家からなる7人のチームが、最近、このエリアの研究を始めました。プロジェクトは、東部アナトリア開発局(EADA)の支持を得て、地域経済と観光に大きく貢献するでしょう。

広大な火口湖は独特な地形を持っています。ネムルートとその周辺地域は、この地方の最大の火山地帯です。ネムルート山が最後に活動していたのは1941年です。「私たちはEADAの支援を得て、“國際ジェオパーク形成”と題した仕事を始めました」とビュユクサラチ教授は言いました。「地域の観光活動のために、この地域への投資を期待します。ここには大きな観光の可能性があります」


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