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トルコは「PYDはテロリスト」、アメリカは「PYDは対IS戦の同盟者」

2016年02月15日 | 国際
2月15日 トルコ政府はアメリカに「クルド軍は撤退させるべきだ」と言い、14日現在、トルコ軍は、アレッポー北部アザス地区のシリア・クルド民主連合党(PYD)を砲撃しています。

 Hurriyet

2月13日、ダウトオール首相は、電話でアメリカのジョー・バイデン副大統領にトルコの見解を話し、バイデン副大統領は彼の意見をしかるべき部隊に伝えると応えたそうです。トルコの治安当局は、トルコ軍は国境のトルコ側に榴弾砲を据え、PYDを攻撃しているが、「これは報復ではなく、先に約束された規定内の行動だ」と言い、「トルコを攻撃する者はだれであれ必要な応答を受けるだろう」と付言しました。

トルコ軍によると、2月13日、トルコ・キリス県のアクチャバーラル基地が、PYD/PKKの軍の砲撃を受けました。「わが国は安全を保障された環境、すなわちイスラム国やシリア政府軍やPYDのいない環境を守るために、あらゆる必要な行動をとる」と、ダウトオール首相は言っています。

トルコとアメリカはPYDに対して、見解が異なります。トルコ政府はPYDをテロリスト集団と見ていますが、アメリカはイスラム国(IS)との戦いの同盟者と考えています。バイデン副大統領は先月、シリア危機を討議するためにトルコを訪れ、エルドアン大統領とダウトオール首相と会いました。

ダウトオール首相は両国の緊密な協力が必要だと言いました。「バイデン副大統領とは、いくつかの問題で合意しました・・・第1に、YPG(PYDの武装集団)がユーフラテスを越えてトルコを悩ませてはならない。第2に、ロシアのアレッポー攻撃が難民流入の引き金になってはならない。第3に、両国はシリアの反体制派のISに対する戦いを支援する。バイデン副大統領は最近のシリア情勢について尋ね、私はこれら3点については変化はないと答えました」

シリアの体制側はトルコの砲撃を非難し、国連に対処を促しています。「外務省はシリア国民と領土に対するトルコの攻撃を犯罪と非難する」と、シリアの国営ニュース局SANAは2月14日、報道しました。「外務省は国連の安全保障委員会に、トルコ政府の犯罪を終わらせるよう要請した」とSANAは報じています。


イスタンブルの歴史的ハイダルパシャ駅は鉄道駅として残る

イスタンブルの歴史的ハイダルパシャ駅を鉄道駅として残し、建設中の高速列車ネットワークの最初の駅として使うことにすると、イスタンブル市が決定しました。

 Hurriyet

2013年、108年の歴史あるハイダルパシャ駅をホテルにするという計画が論議の的になりましたが、この計画の変更が、市の委員会で満場一致で可決しました。2013年の計画は、駅のあるエリアとカドキョイ広場周辺に、新しい商業ビルとホテルを建設するというものでした。

イスタンブル市は最近、公的事業と再建に関する市の委員会の提案で、2013年の計画を白紙に戻すことを決めました。駅舎の周囲を緑地帯でかこみ、トルコ国営鉄道(TCDD)と鉄道史の博物館をつくることも決まりました。

この新しい提案を提出したのは、市の委員会のメンバーで、最大野党・共和人民党(CHP)の党員でもあるエシン・ハジュアリオールー氏とヒュセイン・サー氏ですが、2人は他の委員たちと、政権政党・公正発展党(AKP)に、提案の支持に謝意を述べました。


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