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100万ドルの資産購入または200万ドル投資の外国人に市民権提供

2017年01月13日 | 経済
1月14日 1月12日付の官報に発表された新法令よれば、100万ドル以上の資産を購入した外国人、または200万ドル以上を投資した外国人、300ドル以上を預金した外国人に、トルコ政府は市民権を提供するそうです。

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雪のイスティクラル通り、寒そうですね。


「100万ドル以上の不動産を、少なくとも3年間は売却しないという条件で購入した外国人、または200万ドル以上の投資を行った外国人、また300万ドル以上を銀行に預金した外国人、同額の国債を、少なくとも3年間満期で買った外国人には、トルコの市民権が与えられる」と、新法令は言っています。

また、この法令によると、トルコ国内で100人以上の職を提供したことを文書で証明した外国人も、同様に市民権を与えられます。

トルコの不動産会社は、市民権または居住許可を持っている外国人には、最低100億ドルの不動産を売ることができるそうです。


進行中のキプロス平和交渉で、国連が忍耐を促した

国連の新事務総長アントニオ・グテーレス氏が、ジュネーヴで行われているキプロス平和交渉で、“確固とした、持続性のある”解決に達するために忍耐強くあるよう、キプロスの2人の指導者に促しました。会議には、トルコ・キプロスとギリシャ・キプロスの両指導者のほか、保証国3国の外相が出席しました。

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左からトルコ・キプロスのアクンジュ大統領、国連のグテーレス事務総長、ギリシャ・キプロスのアナスタシアデス大統領


1月12日、ジュネーヴのパレ・デ・ナシオン(国連ジュネーヴ事務局)での会議の開会に、グテーレス事務総長は「これから、みなさんは忍耐強くなければなりません」と言いました。この会議は彼にとって、国連事務総長としての初の外国旅行になりました。

「進むべき道があることは明らかです。会議の成果はあるでしょう」と、彼は言い、“早急な結論”ではなく“確固とした、持続性のある解決”を求めていくと付言しました。事務総長はまた、40年余の紛争の解決は近いと力説しました。

「われわれは、2分された、自治制の、連邦国家建設という解決のすぐ近くまで来ている」と彼は言いました。グテーレス事務総長は、大会のセッションは“きわめて建設的”で、その後、昼食をとりながら、非常にオープンな討論がつづいたと言いました。

この前日の11日、アクンジュ大統領とアナスタシアデス大統領のほか、地図の専門家1名ずつと、国連職員1名が参加した席で、地図の交換が行われました。地図には、両者が提案する、将来の領土の境界線が描かれています。3日間の平和交渉は11日に終わりました。

「これまで、両者がつくった地図が発表されたり交換されたりしたことはなかった」と、国連のキプロス公使、エスペン・バルト・アイデ氏は言いました。トルコ・キプロスの大統領は、トルコ・キプロスが1974年以来、支配してきた土地の一部を返却することに、基本的に合意しています。1974年、キプロスをギリシャに併合しようというクーデターが起こり、これに反発したトルコ軍が島の北部に介入して以来、島は2つに分断されています。

トルコ・キプロスの大統領府報道官バルシュ・ブルジュ氏はとギリシャ・キプロスの政府報道官ニコス・クリストドウリデス氏は、発表した地図は、これまでの交渉で合意された“枠内”でつくられたものだと言っています。これまでの交渉では、トルコ・キプロスは島の29.2%を保有することを提案し、ギリシャ・キプロスは28.2%を提案しています。

AFPによると、ギリシャ・キプロスのクリストドウリデス報道官は、「われわれはこれをきわめて肯定的な進展と見ている。だが、議論は残っている。最終的な地図はまだ合意されていない」と言っています。トルコ・キプロスのブルジュ報道官は、「将来の地図はもう国連に提出してる。それは国連が金庫に保管し、公表されていない」と言っています。

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相、ギリシャのニコス・コツィア外相、イギリスのボリス・ジョンソン外相が出席する5者会談は、40年余の紛争中、初めてのことです。外相たちはキプロスの保証国として出席しています。EUの外務・安全保障政策上級代表のフェデリカ・モゲリーニ氏と、欧州委員会委員長ジャン・クロード・ユンケル氏も、1960年の保証条約によって得た地位で、オブザーバーとして出席しました。

チャヴシュオール外相オフィスの発表によると、「中東の現状をかんがみると、43年間のキプロスの安全と安定の基盤になっていた安全保障と保証国システムの継続は必要だ」と外相は密室会議で言ったそうです。「われわれはこの問題が、島の現実に即して論じられることを期待する」

イギリスも、かつて領土だったキプロスに軍事基地を持っていますが、最終的決着として、その土地の半分を断念すると申し出ています。チャヴシュオール外相はまた、“トルコ・キプロスの政治的平等、法による権利、安全保障”は、トルコ政府にとって、重要な外交政策の目標だと言いました。


「キプロス問題解決のためのジュネーヴ交渉は、両サイドに、解決を見出すためのチャンスを与えている」と、イギリスのジョンソン外相は、言っています。「イギリスは解決プロセスを全面的に支援し、できることはなんでも助力する用意がある」


PKKがディヤルバクルで区長暗殺を計画していた

1月2日、南東部ディヤルバクル県イエニシェヒル地区で、治安部隊が家宅捜索を行い、戦闘が始って、PKKの戦闘員1人が死亡しました。彼は同地区の区長の暗殺をもくろんでいました。

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ガサ入れで押収されたPKKの武器


検事による現場検証が終わってから、PKK戦闘員の遺体は、検死のため、ガジ・ヤシャルギル訓練・研究病院に運ばれました。頭文字S.T.と認定された戦闘員は、イエニシェヒル地区に住民登録していました。

PKKに対する治安作戦を行うため、ディヤルバクルのリジェ地区とハニ地区の13の村々に外出禁止令が出されました。1月12日午前5時に始った外出禁止令は、治安部隊がPKK戦闘員とその協力者を殺傷し、彼らのシェルターや倉庫、武器を破壊するまでつづきます。外出禁止令の解除は追って通知すると、知事オフィスは言っています。


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