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「ナイトクラブ襲撃犯は息子を連れて逃げた」警察情報源

2017年01月14日 | 国内
1月16日 警察の情報源によると、イスタンブルの有名なナイトクラブを襲撃したイスラム国(IS)戦闘員は、襲撃後、息子といっしょに逃げたということです。

Hurriyet

1月1日、オルタキョイのナイトクラブ「レイナ」で39人を殺害し、69人を負傷させたウズベク人のIS戦闘員アブドゥルガディル・マスハリポフ(コードネーム=ムハムメド・ホラサニ)は、襲撃後、イスタンブル・ゼイティンブルヌの自宅に戻り、息子を連れて逃げたと、情報源は言っています。

警察はイスタンブルのマルテペ地区のある家を手入れし、マスハリポフの妻を拘束しました。「私は事件のことはテレビで知りました。私は夫がISの戦闘員だとは知りませんでした。シンパだと思っていました」と、妻は言っているそうです。新しい情報では、マスハリポフの妻は、1月11日、マルテペで拘束され、1歳半の娘は保護されました。

2016年初め、マスハリポフは、中央アナトリアのコンヤ県に、2人の子供と妻とやって来ました。警察によると、彼は、2016年12月末頃、イスタンブルのバサクシェヒルに家を借りました。2016年12月31日夜、彼は妻に、さよならと言って家を出ました。ナイトクラブ襲撃後、彼はゼイティンブルヌの家に戻って、妻と子供を連れだしました。マスハリポフは4歳の息子を連れて行方不明になりました。

「私たちは互いに、さよならと言い、彼は家を出ました」とマスハリポフの妻は、取り調べで、対テロ警察に言いました。警察は妻から得た情報によって、この男に助力したと思われる人々と、イスタンブルノISのアジトの所在を突き止めようとしています。


キプロス平和交渉にトルコ政府は3つの条件を出した

トルコはキプロス問題解決のために、安全保障と領土と大統領の交替制に関して、3つの条件を出したと、エルドアン大統領が、1月13日に言いました。

Hurriyet
左からギリシャ・キプロスのアナスタシアデス大統領、国連のグレーテス事務総長、トルコ・キプロスのアクンジュ大統領


キプロス問題に関する5者会談は合意に至らずに終わりましたが、むずかしい安全保障問題に取り組むために、1月18日、会談を再開することになりました。トルコ・キプロスは両者がテーブルに就くために誠意をもって努力してきたが、ギリシャ・キプロスとギリシャ政府は“まだ同じ立場に立っていない”と、エルドアン大統領は言いました。

解決のための3つの条件の一つ、安全保障問題に関して、エルドアン大統領は、「ギリシャはトルコ抜きの安全保障を考えるべきではない」と、くり返し、トルコ軍の全面撤退など“問題外”だと言いました。

一方、ギリシャ・キプロスのアナスタシアデス大統領は、1月13日、キプロス統合の取決めには、3万のトルコ軍を島から撤退させることを含めなければならないと言いました。トルコとギリシャは、以前、キプロスに軍を置くことで合意していると、エルドアン大統領は言い、ギリシャ軍950人に対しトルコ軍650人が同率だと主張しました。

「トルコ軍を全面撤退させろと言うなら、ギリシャも軍隊を撤退させることにすればよい」と、エルドアン大統領は言いました。「ジュネーヴの平和交渉は、2004年のアナン・プランとはべつの、新しい交渉プロセスだ」とエルドアン大統領は言い、モルフーとエレンキョイ(コッキーナ)をトルコ・キプロスに残せば、ヴァロシャを含むファマグスタはギリシャ・キプロスに入れてもよいと言いました。

エルドアン大統領は最後の条件として、大統領制について、「ギリシャ・キプロスは、トルコ・キプロス側から大統領を出すのは4回に1回と言っているが、それはフェアではない。2回に1回が妥当だ」と言いました。エルドアン大統領がこのコメントを出したのは、1月12日にジュネーヴで5者会談が行われた翌日でした。

1月18日、会談は再開される
5者会談のメンバーは、安全保障問題をもう一度検討するために、1月18日、会談を再開するでしょう。国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ロイターに、「交渉の参加者たちは、解決策を見出すために“最後の努力”をすると確信している」と語りました。

ギリシャのニコス・コツィアス外相は、保証国の3人の外相が、1月23日にまた会談し、この問題を討議すると言いました。しかし、トルコのチャヴシュオール外相は、「トルコが合意する前に、日にちを発表するのは正当ではない」と言って、1月23日の会談を破棄しました。

「急いで決めるな」とグテーレス事務総長
グテーレス事務総長は、急いで決める必要はないと、何度も言っています。ギリシャ・キプロス人は、キプロスのギリシャへの統合を目的にした1974年のクーデターの後、トルコ軍が介入してきた過去を考えて、保証国制度の廃止を望んでいますが、トルコ・キプロス人は、キプロス戦争前、ギリシャ・キプロスのナショナリストにターゲットにされた過去を考えて、保証国制度の維持を望んでいます。

「この問題に関するわが国の立場と、トルコ・キプロスの立場は同じだ。トルコは保証国でありつづけ、トルコ軍は島に駐屯しつづけるだろう」と、チャヴシュオール外相は、1月12日、ジュネーヴの5者会談で、トルコを代表して記者団に語りました。「これはトルコ・キプロス国民の絶対必要な要求であり、彼らが最も気にかけている問題でもある」


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