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トルコ政府がドイツの右翼のモスク攻撃を非難

2018年10月03日 | 国際
10月3日 トルコ外務省は、ドイツ当局に、グラドベック市のモスクを損壊した容疑者を捕らえ、裁くよう要請しました。

 Hurriyet
モスクの壁に描かれたナチスのカギ十字


「わが国はグラドベック市当局がモスクを攻撃した犯人を突き止め、必要な法的措置をとることを期待する。犯人を捕らえ、裁くことによって、今後、さらに悪い事件が起こるのを防げるだろう」と、トルコ外務省はウエブサイトに声明文を出しました。

ミュンスターのトルコ総領事も声明を出し、最近、右翼とイスラム嫌いの集団が、トルコのモスクを攻撃していることへの懸念を表明しました。北西部グラドベック市のモスクは、10月1日朝、破壊されたと、モスク側は言っています。攻撃者たちはモスクの窓と壁に、右翼のスローガンを書き、ナチスのカギ十字を描きました。

モスクは「トルコ=イスラム宗教連合」(DITIB)が運営しています。DITIBはドイツのトルコ移民が設立した穏健なムスリム組織で、全国で900のモスクを運営しています。ドイツにはほぼ470万人のムスリムが住み、その中の300万はトルコ・オリジンです。

近年、ドイツでは、右翼と人民主義の政党のプロパガンダに乗って、イスラム嫌いと移民への憎悪が拡大してきています。


トルコとオランダが両国関係に新しい頁を開くことで合意

オランダ外相がトルコの首都アンカラを訪れ、トルコ外相と会談しました。トルコとオランダは、両国関係に新しい頁を開き、経済と情報分野での協力を強化することによって、2年間の両国の論争を水に流すことで合意しました。

 Hurriyet
オランダのブロク外相(左)とトルコのチャヴシュオール外相


「われわれはすべてのトラブルを水に流し、未来を見ることに決めた」と、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相は、10月3日、オランダのステフ・ブロク外相との共同記者会見で言いました。「今後、われわれは、共同の建設的問題に取り組むことによって、両国の結束を発展させていきたい」

2016年4月のトルコの国民投票の前に、トルコの政治家がオランダのトルコ人社会でキャンペーン活動をしようとしましたが、オランダ政府に拒否されました。それ以来両国の関係は悪化していました。トルコのある大臣は、スピーチをしようとして、オランダ政府から許可を得なかったという理由で追放されました。

トルコは自国の大使を召還し、当時オランダに帰国していた駐トルコ・オランダ大使がアンカラに戻ることを拒否しました。今夏、両国が大使の交換を決めて以来、両国の関係は正常化しはじめました。

「トルコはヨーロッパとEUとの関係改善のために新しい努力を始めた。エルドアン大統領の最近のドイツ訪問も、そのキャンペーンの一環だった」とチャヴシュオール外相は言いました。「わが国はいま、ヨーロッパとEUとの関係を復活させたいと思っている。わが国もEUとヨーロッパから同様のアプローチを受けている。関係を復活させるべきだと思う」


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