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「ロシアはトルコの“永遠の隣人”」ユルドゥルム首相

2016年07月05日 | 国際
7月6日 ロシアとトルコの7か月間の外交的・経済的凍結状態が終った7月3日、ビナリ・ユルドゥルム首相は「ロシアはトルコの“永遠の隣人”」と言いました。

 Hurriyet
モスクワ市民たちはイスタンブル空港の犠牲者を悼んで、トルコ大使館前に花を捧げた。

イズミット湾のオスマンガジ橋の開通式のスピーチで、ユルドゥルム首相は、「ロシアはわが国の永遠の隣人です。両国関係の一時的な悪化は、われわれの望むところではありませんでした」と言いました。首相はまた「わが国が優先すべき目標は、近隣の地中海諸国、黒海諸国すべてと友人であることです。近隣諸国とは、危機でなくチャンスをつくり、貿易を拡大し、文化交流とツーリズムを発展させ、相互の投資を盛んにすることです」と語りました。

昨11月、シリア国境でロシア機がトルコ領空を侵犯して撃墜された事件後、悪化したロシアとトルコの関係は先週、修復されました。ユルドゥルム首相はスピーチで、最近の事件にも触れ、6月28日の空港攻撃テロ関連で、29人の容疑者が拘束されたと言いました。


イスタンブル空港でお茶の缶に入った100万ドルのエメラルド押収


7月4日、100万ドルに相当するエメラルドの原石が、イスタンブルのサビハ・ギョクチェン空港で押収されました。ドバイから来た容疑者は空港の到着ターミナルで捕まりました。

 Hurriyet

警察は容疑者が所持していたお茶の缶に入った、合計5.5キロのエメラルドの原石を発見しました。エメラルドの価格は、加工処理すれば300万ドルになると思われます。容疑者は拘束され、イスタンブルの治安総局本部に送られました。彼はその日遅く、国外退去させられたと思われます。

容疑者はアラブ首長国連邦に本拠のある原石密輸ネットワークの運び屋で、イスタンブルのグランド・バザールで営業している宝石会社に運ぶところだったようです。エメラルドのバイヤーたちにも、捜査の手がのびています。

また、イスタンブル警察は、市内ファティフ区の倉庫を手入れして、19,950個のスマホのバッテリーを押収しました。バッテリーはおよそ40万リラの市場価値があると思われます。この手入れでは、容疑者1人が拘束されました。


ISのテロ攻撃を受けたイラクにトルコが支援を申し出た

アナドルニュースによると、150人の死者を出したバグダードのテロ攻撃後、トルコはイラクに支援を申し出て、イラク国民との団結を誓いました。

 Hurriyet

7月3日、トルコのビナリ・ユルドゥルム首相は、イラクのハイダル・アルアバディ首相に電話し、週末のISによるテロ攻撃について、トルコ国民からの弔意を述べたと、4日、アナドルニュースは報じました。ユルドゥルム首相はテロ攻撃を強く非難し、この難局に当たって、トルコはイラクとイラク国民とイラク政府の味方であると伝えました。首相はまた、負傷者をトルコに運んで治療する用意があると言いました。

「トルコとイラクは同様にテロリストの標的にされている。両国の治安は互いに関わり合っている」と、ユルドゥルム首相はイラク首相に言い、イスラム国(IS)であれ、クルド労働者党(PKK)であれ、テロ組織と戦うことの重要性を力説しました。

アルアバディ首相はユルドゥルム首相のメッセージに感謝し、相互の協力関係を改善する意志を表明しました。アルアバディ首相はまた、先週のイスタンブル空港のテロについて、イラク国民は心を痛めていると言いました。

トルコが、ISと戦う地元イラク人を訓練するためとして、ムスル近くに軍基地を設営したため、トルコとイラクの関係は緊張状態にありました。トルコはイラクとの緊張を緩和するために、軍を縮小しましたが、バシカ基地はいまも機能しています。

エルドアン大統領はダエシュ(IS)は吸血鬼だと言いました。6月3日、大統領は声明を出してバグダードの攻撃を非難し、イラク国民に同情のことばを送りました。


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