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ギョベクリテペで世界最古の象形文字が発見された

2015年07月16日 | 文化
7月16日 研究者たちによると、南東部シャンルウルファ県の12000年昔の遺跡ギョベクリテペの発掘中に見つかったオベリスクに描かれている絵は、世界最古の象形文字かもしれないということです。

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「ギョベクリテペで出土したオベリスクに描かれている絵は、世界最初の象形文字と思われます。ハゲワシの翼の中に人間の頭部が描かれ、ステラの下に、頭部のない人間の体が描かれています」と、シャンルウルファ博物館館長で、ギョベクリテペ発掘隊長のエルジャン氏は言いました。
「この絵の周囲に、ツルとかサソリとか、さまざまな絵が描かれています。これは世界最初の象形文字かもしれません。これらは思いつくままに描かれた絵ではありません。私たちはチャタルホユクの遺跡でも、BC6000~5000年の、この種の壁画を見ています」

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ギョベクリテペで見つかった遺物から、古代の埋葬の習慣について知ることができると、エルジャン館長は言っています。「12000年昔には、墓はありません。死体は屋外に置き、鳥が食べました。こうすることによって、魂が天に昇ると、人々は考えたのです。これは“天空葬”と呼ばれ、ギョベクリテペのオベリスクの絵は、それを描いたものです。ギョベクリテペは世界最古の神殿の発祥地です」

ギョベクリテペは宗教儀式のセンターであり、レーダー調査によって、この地域には23の神殿があったことがわかったと、エルジャン館長は言いました。

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T型のステラ
発掘隊が“T型ステラ”と呼んでいる2つのオベリスクは向かい合って立ち、その周囲を丸型の小さなオベリスクが取りかこんでいます。オベリスクは、当時の人々が礼拝した聖なる存在を象徴していたのだろうと、エルジャン館長は言っています。

「私たちは“C神殿”の中央ステラの前で、小型の豚の像を見つけました。ステラはギョベクリテペの人々にとって、聖なる存在を象徴していたと思われます。この時代の人々は、毎年、ある時に、これらの神殿に集まり、宣誓と礼拝を行っていたのでしょう。式を終えると人々は平野に帰り、日常の生活にもどったのでしょう」

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保護屋根プロジェクト
発掘現場に保護屋根をつくるためのインフラ作業は終わりました。「ギョベクリテペの発掘現場で出土する遺物を保護する目的で、私たちは保護屋根プロジェクトの準備をしています。クラウス・シュミット教授のご存命中は、教授がこのプロジェクトを主導していらっしゃいましたが・・・私たちは屋根プロジェクトのインフラを終え、いま屋根建設の準備中です」とエルジャン館長は言っています。


国境警備のトルコ軍用車がシリア側から攻撃された

南部ハタイ県のシリア国境近くをパトロール中のトルコ軍用車が攻撃を受け、国境軍はただちに応戦したと、7月15日、トルコ参謀本部が声明文で発表しました。

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シャンルウルファ県スルジのシリア国境近くで、トルコ側から撮った写真。トルコ兵が警備に立っている。


声明によると、第2国境連隊コマンド隊に属する軍用車が、パトロール勤務中、国境のシリア側のオリーブの繁みから攻撃を受けたそうです。銃弾は歩兵ライフルから30発発射され、狙撃者は4人と思われると、声明は言っています。

その直後、攻撃を受けた軍用車から1300メートル離れた地点にいた軍用車も、シリア側から、歩兵ライフルによる60発くらいの攻撃を受けました。「攻撃に対して、トルコ軍がただちに応戦すると、何人かがシリア方向に逃げて行った」と声明文は言っています。

・・・トルコ軍を攻撃してきたのは、政府軍? IS? トルコ軍を攻撃したら、おまえら、ヤバイよ、と言いたくなりますね。


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