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「トルコ=シリア国境の壁が半分以上完成した」住宅開発局

2017年02月26日 | 国内
2月26日 トルコ=シリア国境に建設されている511キロのコンクリート壁の半分以上が完成したと、国営住宅開発局(TOKI)が言いました。

 Hurriyet

TOKIのエルギュン・トゥラン局長は、「シャンルウルファ、ガジアンテプ、キリス、ハタイ、マルディン、シュルナクの国境沿いの県に、290キロの壁が完成しました」と言いました。「あと220キロの壁の建設作業は進行中ですが、るだけ早く完成させます」

トルコ=シリア国境は900キロにおよび、シリアでは2011年から内戦がつづいています。壁の建設はTOKIが防衛省と財務省から調整を任されています。トルコは、国境のトルコ側では、コンクリートの壁を築き、シリア側では、トルコ軍が連合軍とともに、2016年8月から始まった「ユーフラテスの盾作戦」によって、国境の警備を強固にしています。「ユーフラテスの盾作戦」は、安全を確保し、アメリカ主導の連合軍を支援し、トルコと国境を接する北部シリアからテロを一掃することを目標にしています。

国境の壁について、トゥラン局長は、幅2メートル、高さ3メートル、重さ7トンの、移動可能なブロックの上に、高さ1メートルの有刺鉄線を張ると、言っています。「壁の外側には、260キロの道路を造ります。壁が完成したら、国境は安全になります」

TOKIはまた、防衛省と財務省と調印して決めた約束に従って、パトロールのための道路と監視塔を建設すると、局長は明言しました。国境の安全を守るための対策のひとつとして、政府は、内務省の管轄下に、プロの国境パトロール隊を結成することを計画しています。

国境の監視は、現在、内務省が行っていますが、他の省や中央行政団体も、税関、旅券審査、医療検査のような、さまざまな部門で関与しています。国境の防備と監視業務は、トルコ陸軍と憲兵隊と沿岸警備隊が行っています。


シャンルウルファの岩墓がツーリストに公開される

 南東部シャンルウルファの洞窟で発見された、2000年昔の岩墓の発掘が終了し、ツーリストに公開されることになりました。

 Hurriyet

多くの文明の故郷である歴史的都市シャンルウルファは、トルコの信仰と文化の主要な観光スポットです。古代の洞窟は、掘立小屋が立っていた、シャンルウルファ市カレ・エテーイ地区とクズルコユン地区の環境整備作業中に発見されました。掘り出された洞窟の中で113基の岩墓が見つかりました。現在作業が行われている岩墓室内で、多くの人物画を描いた、4層のモザイクが発見されました。

作業は県の文化・観光部、博物館、シャンルウルファ市の共同で行われています。ニハト・チフトチ市長は、シャンルウルファは文化の都であり、多くの文明の故郷だと言っています。「市内のそれぞれの発掘現場で、さまざまな時代の美術品が出土しています」

「環境整備作業中に、カレ・エテーイ地区で72、クズルコユン地区で61の洞窟が出土しました。洞窟の内部には岩墓がありました。これらの岩墓はAD1世紀、エデッサのアブガル王の時代のものです。古代墓地の床では、この時代の人物を描いたモザイクも発見されました。当時ここで暮らしていた家族が、この洞窟に埋葬されたのでしょう」と、チフトチ市長は言いました。「シャンルウルファを一種の“屋外博物館”に変える計画です」

「カレ・エテーイ地区は3,4か月以内に観光用に公開します。私たちは、シャンルウルファは洞窟の都市だと、ずっと言ってきました。洞窟は昔の居住地でした。ですから、洞窟内には、古代文明の痕跡が残っているのです。アーチや、ゲートや、床のモザイクによって、洞窟は私たちに、当時の生活様式や、哲学、豊かさ、建築、信仰などを教えてくれるのです。

クズルコユン地区の作業は6か月つづいていますが、「さらに詳細な調査のために、あと1年は必要」ということです。シャンルウルファ博物館の考古学者ベキル・チェティン氏は、この地方はエデッサのネクロポリス(古代墓地)で知られていたと言って。


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