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オスマン帝国創設者エルトゥールルのTVドラマが視聴率トップに

2014年12月13日 | 文化
12月13日 テレビドラマの新シリーズ「復活:エルトゥールル」(Dirilis Ertugrul)が、水曜夜、TRT局から放映されると、たちまちトップ視聴率をマークしました。高学歴・高収入者を対象にしているABグループのランキングで、このシリーズは水曜、最も多く見られた番組になりました。
 Sabah

このシリーズは、オスマン帝国の創設者で、オスマン1世の父親であるエルトゥールル・ガジの生涯を描いたものです。エルトゥールルはオウズ・トルコのカユ族の首長でした。ビザンティンと戦っていたセルチュクを支援するため、エルトゥルルがメルヴ(テュルクメニスタン)からアナトリアに着いたときから、歴史は動きだし、彼は最終的にオスマン帝国を樹立しました。

このドラマはオスマン帝国誕生の歴史を見ることができます。「復活:エルトゥールル」の第1話が、水曜、放映されると、ソシアル・メディアはちょっとした騒ぎになりました。多くのソシアル・メディアの利用者は、オスマン史を正しく描写していると、このシリーズを賞賛しました。

・・・わあ、おもしろそう!見たいです~。私、エルトゥールル・ガジが本拠地としたソーウトゥ(Sogut)を訪れています。エスキシェヒルからバスがあります。オスマン史に興味のある方、ぜひお訪ねください。


著名作家がオスマンの墓石の碑文を集めた本を出版

有名な作家ニダユ・セヴィムは、長年、オスマン時代の墓石の碑文を研究していましたが、このほど墓石に書かれた詩的な文章を集めた本を出版しました。

Sabah
セヴィムはイスタンブル中の歴史的墓地をめぐって、オスマン時代の墓に書かれた文学的な詩句を記録しました。また、全国20県を訪れ、オスマン語の碑文を収集しました。

墓石に書かれた文学的碑文 ー ほとんどは死に関するもの ー を、彼は1冊の本にまとめました。墓石の碑文は、人間の導きであり、歴史に光をあて、また私たちの未来を照らしてくれると、彼は言っています。碑文を“文学史の近寄りがたい宝”と定義するセヴィムは、その詩句は過去と未来を結ぶ橋の役目を果たしていると言います。

彼の本に掲載された碑文のひとつ;-

「これら墓石たちが語るところを知れ、
ひとつの偽りがここに終わり、ひとつの真実が始まる」

・・・私、オスマン語は読めませんが、オスマンのお墓を見るのは大好きです。イスタンブルの墓地めぐり、してみたいと思います。


びっくり・・・トルコ人イマームがイスラム国に参加していた

 トルコのチャナッカレ県のモスクで働いていたイマーム(イスラムの指導者)がイスラム国(ISIL)に参加していたと、12月12日、ビュレント・アルンチ副首相が明言したと、Taraf 紙が報じました。イマームは退職しているそうです。

 Hurriyet
 
ISILの旗が描かれた塀の前を通り過ぎるイラク・シーア派戦闘員


「チャナッカレ・バイラミチ地区のイマームがISILに参加していたことは、残念ながら事実です。この人物は7月25日から休職していました」と、ビュレント・アルンチ副首相は、トルコ宗教庁から支払われる給料についての質問に応えました。トルコではイマームは宗教庁によってモスクに任命されます。

「他県に同様の例があるかどうかはわかりませんが、イマームが殺人者集団に参加したことには、私たちも心を痛めています」と副首相。トルコ情報局の推定では、約600人のトルコ市民がISILに参加し、そのうち100人は戦で死んだと、11月24日、メヴリュト・チャヴシュオール外相は言いました。

およそ7000人の外国人が、ジハーディスト集団参加容疑で、トルコに入国を拒否され、1100人が本国に送還されていると、外相は言っています。「トルコとイラク・シリア国境は1000キロに及ぶ。トルコから紛争地に入る外国人戦闘員を捕まえるのを、トルコだけが任されるのはフェアではない」とチャヴシュオール首相は言いました。

ヨーロッパ諸国は「イスラム国に参加するという具体的証拠のない自国民を出国させないわけにはいかない。市民には移動の自由がある」と言っています。

・・・金曜にモスクで市民にお説教するイマームがテロリスト集団に入るなんて信じられませんね。


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