トルコのトピックス

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イズミルでロケット弾攻撃。死傷者なし。

2016年06月23日 | 国内
6月24日 22日、西部イズミル県の中心バユンドゥル地区で、警察署をねらったと思われる、プロペラつきロケット弾による攻撃がありました。

 Hurriyet

3発のロケット弾はこの地区の高所から発射され、そのひとつは、公立病院と警察署の間のエリアに当たり、他の2発は倉庫の屋根と建設中の家に命中しました。攻撃による死傷者はありません。警察は攻撃者を捕らえるため、ヘリコプターも使って、広範な捜査を開始しました。

2月にも、イズミルのケマルパシャ地区で、憲兵隊をねらった、クルド労働者党(PKK)による似たような攻撃がありました。このときも死傷者は出ていません。


イスタンブルの公園でピエロを装ったドラグの売人逮捕

治安当局によると、イスタンブル警察は、この3か月間行われているプロジェクトの一環として、イスタンブル・ファティフ区の公園で、ピエロの衣装を着たドラグの売人を拘束したそうです。

 Hurriyet

警官エユップ・シャヒンさんは、“機動公園警察”プロジェクトの努力で、警察チームが公園でピエロの衣装を着てドラグを売っていた売人を捕らえることができたと言いました。

シャヒンさんによると、このプロジェクトによって、過去3か月で、イスタンブルで887人のドラグの売人が捕まったということです。また、警察チームは、プロジェクト中、合計7938人の容疑者に法的手続きを取ったそうです。


ロシアがソチの経済会議にトルコを招いた

ロシア政府は、7月1日にソチで予定されている経済会議にトルコを招待したと、6月23日、ロシア副外相が言いました。昨年のロシア・ジェット機撃墜で両国の関係が悪化して以来、このような動きは初めてです。

 Hurriyet
ロシアのネベンツィア副外相


ロシアのヴァシリー・ネベンツィア副外相は、ソチで開かれる黒海経済協力会議(BSEC)に、ウクライナその他、ロシアと関係の薄い国々とともに、トルコも出席することを期待すると言いました。「わが国は大臣たちを招き、トルコやウクライナを含むすべての国々を待っている。しかし、まだ返答がない。おそくとも今週か、来週初めには、だれが参加するか明らかになると思っている」と、ネベンツィア副外相はロシアのニュース局リア・ノヴォスティに語りました。

副外相はまた、「ロシア政府はトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相と話し合う用意があると明言したが、会議の形式は相互の話合いの助けとなるものではない」と言いました。2015年11月24日、トルコは国境近くでロシアのジェット機を領空侵犯したとして撃墜し、ロシアから一連の制裁を受けています。

ネベンツィア副外相は、1月22日、イスタンブルを訪れる予定でしたが、健康を理由にトルコ訪問をキャンセルしています。今度の招待はそれから数か月後のことです。プーチン大統領は、トルコを“背後から刺した”と言って非難しました。5年間のシリア内戦で反対側を支持する両国の交易は急速に落ち込んでいます。

トルコのエルドアン大統領は最近、両国はよりよい関係になるために協力すべきだと言い、“パイロットの誤り”と彼が言う事故に起因する両国の関係を懸念しているとも言いました。


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ツーリズム危機深刻。リゾート地にほとんどツーリストの姿なし

2016年06月23日 | 国内
6月23日 ロシアとの外交問題と治安への不安の高まりのため、トルコのツーリズムは、近年で最悪の事態に直面しています。ツーリストに人気のリゾ-トはすべてほとんどからっぽで、ホテルだけでなく、レストランや商店も打撃を受けています。

 Hurriyet

公的データによると、トルコを訪れる外国人の数は、今年の1月から4月まで、昨年同期に比較して16.5%まで減少し、582万人に落ち込みました。4月にトルコを訪れた外国人の数は、昨年の同月にくらべて、28%まで落ち込み、175万になりました。これは1999年5月以来の最も急激な減少です。

かつてヨーロッパ人やロシア人に大人気だった地中海岸の多くのリゾートや町では、人通りのなくなった街路が危機の深刻さを示しています。客を待つタクシーが並び、商店に客の姿はありません。

空港もほとんど人影がなく、地中海地方の大きな空港へのフライトは、観光シーズンにもかかわらず空席ばかり。アンタリヤ県アランヤのリゾート近くのレンタカー会社の従業員が、去年の夏にくらべて、今年はまるで仕事がないと言いました。

“近年最悪”
アランヤのレストラン業者ジェンギス・トパルさんは、16年間ここで営業しているが、今年のようなシーズンは初めてだと言いました。「私たちはいま、開店以来、最悪の日々を送っています。私たちはロシア人以外の外国のお客様を期待しているのですが、だれも来ません」と、レストランの前で、トパルさんは嘆きました。

アンタリヤを訪れるロシア人ツーリストの数は、現在のトルコとロシアの外交危機のため、96%まで落ち込んでいます。ドイツ人ツーリストも、今年の1月から5月まで、昨年にくらべて30%まで減少しているそうです。

アランヤのあるホテル業者は、昨年360人いた従業員を今年は220人に減らしたと言いました。ホテルの稼働率が85%から25%に落ちているそうですから、この数字でさえ多すぎです。「私どものホテルはこの町の最もよい場所にあってもこうなのですから、他のホテルはもっと深刻でしょう」と、彼は言いました。

アンタリヤのケメル地区のホテル業者は、予約が大きく減っているため、今年は5星ホテルのひとつを閉めることにしたと言いました。「営業しているホテルの稼働率を上げることもできないでいるのですから」

アンタリヤ県のベレクに2軒のガラス店を持つビジネスマンは、ツーリズムが沈滞し、まるで売れなくなったので、1店を閉鎖するつもりだと言いました。「年間6万ユーロのレンタル料も払えなくなりました。昨年、わが社は毎日4000リラ売り上げていましたが、いまはたったの200リラになってしまった」と彼は言いました。


カッパドキアの地下都市で新たに修道院発見

2014年、トルコ住宅開発局(TOKI)の都市変革プロジェクト中、中央アナトリアのネヴシェヒル県で見つかった地下都市の発掘と清掃作業中に、岩に刻まれた修道院が発見されました。

 Hurriyet

市の中心にあるネヴシェヒル城周辺の40万平米のエリアでは、発掘と清掃作業がつづいています。今年初めには、この地下都市で歴史的な教会が発見されました。教会はキリストの昇天を初め、正教にとって重要な図柄を描いたフレスコ画で飾られていました。また、使徒や聖者、預言者モーゼやエリヤを描いたフレスコ画もありました。

最近発見されたのは、岩に掘られた修道院で、5~6世紀のものと思われます。ネヴシェヒルのハサン・ユンヴェル市長は、地下都市での新しい発見は考古学者たちを大いに興奮させていると言っています。この発見で内外の学者や記録作家たちがこの地域に集まりはじめています。

「このフィールドの研究は人類の歴史に非常に重要な成果をもたらすでしょう」とユンヴェル市長は言いました。「修道院の清掃は、慎重につづいています。ここで見つかったものは博物館に収められます」


ツーリズム代表がイメージ復活のための計画を首相に提出

トルコのツーリズムの代表者たちが、現在の治安への懸念と外交危機によるツーリズム危機の中で、砂糖祭(ラマザン明けの祭)を前にして、トルコのイメージをリフレッシュする方法について、ビナリ・ユルドゥルム首相に、新たに報告書を提出しました。

 Hurriyet

情報筋によると、トルコ旅行社協会(TURSAB)の代表者たちは、以前、政府が発表したツーリズム行動計画の進展を要請しました。「われわれは世界的に有力な有名人とともに、新しいイメージ復活のプロジェクトを始めることを要請します。プロジェクトでは、全国の歴史的観光スポットを宣伝することも必要です」と、彼らは言い、外国に暮らすトルコ人たちにも手紙を送って、トルコでの休暇に招くことを提案しています。

ツーリズム関係者はまた、人々にトルコを訪れるよう勧める新たなプロモーション・キャンペーンの開始も要求しています。

TURSABのバシャラン・ウルソイ会長は、ユルドゥルム首相に電話で、海外でのトルコのイメージを復活させ、ロシアとの外交危機による損失を回復するための総括的な行動計画を開始することの重要性を力説しました。

政府は金曜、ツーリズム分野を支援する行動計画を発表しました。計画には、観光会社が負債を解消できる2億5500万リラの助成金と、いくつかの方法も含まれています。また、9月まで、いくつかの空港にツーリストを運ぶ航空機のための6000ドルの燃料補助金も、計画に入っています。


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