トルコのトピックス

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イスラム学者ギュレンが指示者たちに“平静に”と呼びかけた

2014年12月13日 | 国内
12月14日 イスラム学者フェトフラー・ギュレンが支持者たちに、「イスタンブル警察がギュレン運動に近い人々を検挙する計画を立てているという噂があるが、平静に忍耐強くあるように」と呼びかけました。

 Hurriyet
 
12月11日夜、ギュレン運動の支持者たちがチャーラヤン裁判所の前に集まった。


最近のギュレンのスピーチを収録したウエブサイトで、ギュレンは、「取り調べを受けている人々、また受けそうな人々の親族も、忍耐強く、平静でいるように」と呼びかけ、神に祈り、コーランを読むようにと勧告しました。
「彼らの作戦は、人々の心理的効果をねらっています。しかし、人々は試練によって、さらに強くなる。彼らはそれを知らないのでしょう」とギュレンは言い、作戦を行う人々は、将来、その仕返しを受けるだろうとも言いました。

何百人ものギュレンの信奉者が、12月11日、拘束されると予想されたジャーナリストとの団結を示すために、Zaman 紙のビルとイスタンブル警察の前に集まりました。Zaman 紙の記者たちとその支持者たちは、12日、チャーラヤン裁判所に行き、作戦が行われるのか検事たちに尋ねたそうです。検事たちは、そんなものは知らないと答えました。

 Hurriyet

“フアト・アヴニ”という名前を使っているナゾのツイッターが、最近、「Zaman 紙のエクレム・ドゥマンル編集長を含む、ギュレン運動と近い数人の記者が、12日の手入れで拘束されるだろう」とツイートしたそうです。しかし、手入れはなく、その後、「手入れが明かされたので、警察は作戦を中止した」というアヴニのツイートがありました。

ドゥマンル編集長は11日、Zaman のビルの前に集まった支持者たちに、“トルコには言論の自由に問題”があると語りました。「この問題をギュレン・コミュニティとAKP(公正発展党)の問題と考えるのはまちがいだ。トルコは基本的人権が脅かされている。しかし、私たちに望みがないわけではない。この国では、メディアを、国会を、国民を黙らせておくことはできない」

・・・Zaman はギュレン運動が経営している新聞社です。


宗教庁がギョルメズ師用に高級外車を購入

宗教庁(Diyanet)のトップ、すなわちトルコの聖職者のトップであるギョルメズ師の公用車として、高価な車が購入されたとHurriyet 紙が報じました。ギョルメズ師はまもなく、価格100万リラ(43万5000ドル)のメルセデスS500に乗りはじめるでしょう。

 Hurriyet

それ以外にも、宗教庁には、役職者用の14台のトヨタと16台のミニバスがあるそうです。宗教庁は12月13日、「自動車の購入費は国庫から出ていて、宗教庁への個人の献金は使われていない」と発表しました。「報告書に記述されたすべての車は、中央政府2014年予算法によって財務省がが認可して購入された」と、宗教庁は声明書で発表しました。また、ギョルメズ師用の高級車は、公式の値段より“ずっと安く”購入していると宗教庁は言っています。

 Hurriyet
 
ブルーモスクで祈るフランシスコ教皇とギョルメズ師


ギョルメズ師は、先月、フランシスコ教皇がトルコを訪れたとき、多くの外国メディアにも登場しました。教皇はアンカラで“質素な車”を要請されましたが、トルコ政府は治安上の理由で教皇の要請を断りました。

東トルコは大雪

 Sabah


13日現在、トルコ東部は気温が下がり、大雪になっています。気象庁の発表によると、13日朝から気温が下がり、東部と東南部、ハッカリ県、ビトリス県、シュルナク県、ヴァン県は雨と雪に見舞われています。

道路が滑りやすくなるから、運転には注意をと、当局は懸命に呼びかけています。皆さん、気をつけてくださいね。


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オスマン帝国創設者エルトゥールルのTVドラマが視聴率トップに

2014年12月13日 | 文化
12月13日 テレビドラマの新シリーズ「復活:エルトゥールル」(Dirilis Ertugrul)が、水曜夜、TRT局から放映されると、たちまちトップ視聴率をマークしました。高学歴・高収入者を対象にしているABグループのランキングで、このシリーズは水曜、最も多く見られた番組になりました。
 Sabah

このシリーズは、オスマン帝国の創設者で、オスマン1世の父親であるエルトゥールル・ガジの生涯を描いたものです。エルトゥールルはオウズ・トルコのカユ族の首長でした。ビザンティンと戦っていたセルチュクを支援するため、エルトゥルルがメルヴ(テュルクメニスタン)からアナトリアに着いたときから、歴史は動きだし、彼は最終的にオスマン帝国を樹立しました。

このドラマはオスマン帝国誕生の歴史を見ることができます。「復活:エルトゥールル」の第1話が、水曜、放映されると、ソシアル・メディアはちょっとした騒ぎになりました。多くのソシアル・メディアの利用者は、オスマン史を正しく描写していると、このシリーズを賞賛しました。

・・・わあ、おもしろそう!見たいです~。私、エルトゥールル・ガジが本拠地としたソーウトゥ(Sogut)を訪れています。エスキシェヒルからバスがあります。オスマン史に興味のある方、ぜひお訪ねください。


著名作家がオスマンの墓石の碑文を集めた本を出版

有名な作家ニダユ・セヴィムは、長年、オスマン時代の墓石の碑文を研究していましたが、このほど墓石に書かれた詩的な文章を集めた本を出版しました。

Sabah
セヴィムはイスタンブル中の歴史的墓地をめぐって、オスマン時代の墓に書かれた文学的な詩句を記録しました。また、全国20県を訪れ、オスマン語の碑文を収集しました。

墓石に書かれた文学的碑文 ー ほとんどは死に関するもの ー を、彼は1冊の本にまとめました。墓石の碑文は、人間の導きであり、歴史に光をあて、また私たちの未来を照らしてくれると、彼は言っています。碑文を“文学史の近寄りがたい宝”と定義するセヴィムは、その詩句は過去と未来を結ぶ橋の役目を果たしていると言います。

彼の本に掲載された碑文のひとつ;-

「これら墓石たちが語るところを知れ、
ひとつの偽りがここに終わり、ひとつの真実が始まる」

・・・私、オスマン語は読めませんが、オスマンのお墓を見るのは大好きです。イスタンブルの墓地めぐり、してみたいと思います。


びっくり・・・トルコ人イマームがイスラム国に参加していた

 トルコのチャナッカレ県のモスクで働いていたイマーム(イスラムの指導者)がイスラム国(ISIL)に参加していたと、12月12日、ビュレント・アルンチ副首相が明言したと、Taraf 紙が報じました。イマームは退職しているそうです。

 Hurriyet
 
ISILの旗が描かれた塀の前を通り過ぎるイラク・シーア派戦闘員


「チャナッカレ・バイラミチ地区のイマームがISILに参加していたことは、残念ながら事実です。この人物は7月25日から休職していました」と、ビュレント・アルンチ副首相は、トルコ宗教庁から支払われる給料についての質問に応えました。トルコではイマームは宗教庁によってモスクに任命されます。

「他県に同様の例があるかどうかはわかりませんが、イマームが殺人者集団に参加したことには、私たちも心を痛めています」と副首相。トルコ情報局の推定では、約600人のトルコ市民がISILに参加し、そのうち100人は戦で死んだと、11月24日、メヴリュト・チャヴシュオール外相は言いました。

およそ7000人の外国人が、ジハーディスト集団参加容疑で、トルコに入国を拒否され、1100人が本国に送還されていると、外相は言っています。「トルコとイラク・シリア国境は1000キロに及ぶ。トルコから紛争地に入る外国人戦闘員を捕まえるのを、トルコだけが任されるのはフェアではない」とチャヴシュオール首相は言いました。

ヨーロッパ諸国は「イスラム国に参加するという具体的証拠のない自国民を出国させないわけにはいかない。市民には移動の自由がある」と言っています。

・・・金曜にモスクで市民にお説教するイマームがテロリスト集団に入るなんて信じられませんね。


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