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「カシムパシャの男」若き日のエルドアンの小説だって

2014年12月04日 | 文化
12月4日 エルドアン大統領の生い立ちを小説仕立てにした本が出ましたが、その表紙がこれ(左)。びっくりですね。 

左が本の表紙。右は2年くらい前のテレビ・ドラマの宣伝ポスター。首をすげかえただけですね。Hurriyet


エルドアン大統領の生い立ちを小説にした本「カシムパシャの男:私はゲームを終わらせる」が出版されましたが、その表紙が2年前のテレビ・ドラマの宣伝ポスターとそっくりで、版権侵害ではないかと論争が起ころうとしています。ドラマは正義のために戦うタフな無法者タタール・ラマザンの物語です。本の表紙のエルドアン大統領は茶色のベスト姿、背景には正義のために戦う仲間がいます。

これはどう見ても、俳優ビュレント・イナルとエルドアン大統領の頭をすげかえただけですね。この本の宣伝資料には、表紙はオズジャン・オルハンの“オリジナル・デザイン”と書いてあるそうです。小説を書いたのは作家のフェフミ・デミラー氏。

もともと、「タタール・ラマザン」は1992年の映画で、伝説的俳優カディル・イナヌルが演じていますが、本のサブタイトルの「私はゲームを終わらせる」は、イナヌルが映画の中で言った名セリフです。

「カシムパシャの男」のキャッチフレーズは「彼は歴史を書いた、われわれは彼について書く」とか「“ボス”の小説が初めて書かれた」。本はすでに市場に出ています。

作家デミラー氏は、イエニ・シャファク紙のインタビューに応えて、「トルコの子供たちを“西洋中心の文化”だけで育てたくありません」と言っています。「昨年のゲジ事件以来、あの事件に関する本は60冊近く出ましたが、15年間、トルコと世界に足跡を残した1人のリーダーについてはなにも書かれていないのです」

「私はエルドアンの個人的特質が若者たちの模範になるだろうと思って、これを書きました。この本には彼がカシムパシャのタフガイだったことが書かれています」とデミラー氏。イスタンブル・ベイオール区の金角湾沿いの地区が、大統領の生地カシムパシャです。歩きにくい道路と“妥協しない住民たち”で知られた町です。

・・・おそらく内容は、エルドアン大統領が気骨ある少年だったというものでしょうが、この表紙、大統領はOKしたのでしょうか?


リビヤのアルカイーダのリーダーがトルコで逮捕

リビヤのアルカイーダのリーダーといわれるアブド・アルバセト・アズーズが偽造パスポートでトルコに入国し、先月、トルコ北西部のヤロヴァで逮捕されていたと、12月4日、MIlliyet 紙が報じました。

 Hurriyet
 
クリストファ・スティーヴンス駐リビヤ・アメリカ大使は2012年9月、ベンガジのアメリカ領事館攻撃で殺害されました。


アズーズはトルコ情報局とCIAの協力で、11月13日、ヤロヴァでトルコ警察に逮捕されました。アズーズはヨルダンに追放されましたが、2012年のベンガジのアメリカ領事館攻撃に関与した容疑でアメリカに引き渡されました。この攻撃で、クリストファ・スティーヴンス駐リビヤ・アメリカ大使が殺害されました。

アメリカ国務省によると、アズーズは、“アルカイーダのスパイであり、爆弾製造のトレーナー”で、世界で最も危険なテロリスト10人のリストに入っているそうです。4人の子持ちであるアズーズ(48)は1994年にイギリスに移住し、2006年、マンチェスターの自宅の手入れを受け逮捕されました。

 Sabah

9か月半の拘留後、アズーズは保釈金を払って釈放され、リビヤに移動しました。2011年5月アルカイーダのリーダー、オサマ・ビン・ラデンが死ぬと、アズーズは、ビン・ラデンの後継者アイマン・アルザワヒリによって、リビヤのアルカイーダの活動リーダーに任じられました。
トルコに入国した彼は、アワド・アブダラ・S・アフミダという市民の名の偽造パスポートを使っていました。アズーズはヤロヴァで自宅を出たところを逮捕されました。家にあった2つのコンピュータもトルコ警察に押収されました。アズーズはアメリカの裁判所で裁かれることになるでしょう。

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