トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ヴァン湖の底で不思議な廃墟が発見された

2023年08月15日 | 文化
8月16日 ダイバーのグループが、ヴァン湖の底に、共同墓地と村の痕跡をとどめた廃墟を発見しました。ヴァン湖はトルコ最大の塩水湖で、面積は3,712平方キロメートルあります。

 Hurriyet

ビトリス県とヴァン県のダイバー協会のメンバーたちが潜水を行い、ヴァン湖の底で、沈んだ廃墟を発見しました。廃墟は歴史的都市の一部と判定されました。

「東部海洋協会」のジュマリ・ビロル会長は、「水位が下がったため、タトヴァン地方とアフラト地方の間の水中に、墓石と廃墟が見つかったので、関連機関に報告したと言いました。

「私たちダイバーは、村のような建造物を見つけました。街路や、十字やカユ族のマークのある墓もありました。私たちは発見した物を専門家の渡して、この地域の歴史に光を当てようと努めています。私たちはアフラトとタトヴァンの間に、非常に広いエリアを発見しました。水底に墓があり、墓には十字の印もあります」

ビロル会長は、ヴァン湖はダイバーたちにとって不思議な場所だと強調し、近年、水深が3メートルになったので、多くの廃墟に光が当たり、湖底の到るところに古代文明の痕跡が見られるようになったと語りました。

「私たちは協会が主催した研究会に、イギリスの地質学者を招きました。そして、ノアの洪水はヴァン湖で起こったことを証明しました。私たちが水深23メートルの箇所で発見した,これら新たない遺物は、この主張を裏づけるものです」と、ビロル会長は付言しました。


チェコはアタテュルク像に関するトルコ大使館の要請を拒否

近代トルコの創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの3メートルの銅像を、チェコの首都プラハに建てたいというトルコ大使館の要請は、地方行政によって拒否されたと、BBCが報じました。

 Hurriyet

トルコ共和国100年を記念するこの要請は、プラハ第6区の区議会で慎重に検討されたが、提案は拒否されたと、第6区の報道官が声明でチェコのメディアに語りました。

アタテュルクの像の設置を予定されていた場所は、トルコ大使館の建物の正面に位置するアンカルスカ(アンカラ)通りの小さな公園でした。6区の文化担当の副区長ジャン・ラシーナ氏は、拒否の理由はいくつかの重要な要因に基づいていると主張しました。

ラシーナ氏はニュース社の質問に対し、銅像の芸術的メリットと、通りの歴史的背景との合致は非常に重要な事項として考慮したが、論議の重要なポイントは1915年の事件にあったと説明しました。

「私たちはアタテュルクに対し、近代トルコのリーダーとして深い敬意を持っていますが、プラハの第6区に銅像を建てることには反対すると決めました」とラシーナ氏は言いました。

エゲメン・バーウシ駐プラハ・トルコ大使は、トルコのミリエット紙に、この話はまだ決着していないかもしれないと言い、「この一件は地区の議会内の小さな政党のひとつによって決まったのだから」と主張しました。「私はもう一度、区長に会います。われわれの意向は、わが国の創設者アタテュルクを記念することにあります」


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「宝探し屋」たちが150年昔の教会を荒らした

2023年08月11日 | 文化
8月11日 東部カルス県で、「宝探し屋」たちのグループが、150年昔の教会を荒らし、略奪しました。住民たちは歴史的教会の保護を要請しています。

 Hurriyet

各地にある歴史的建造物が、しばしば「宝探し屋」によって荒らされています。最近、カルスで起こった事件では、カルス城近くにあるジョージアの教会が「宝探し屋」たちによって広範に荒らされ、城壁の石まで除去されました。

この教会はしばらく家畜小屋として使われ、放置されていましたが、教会が破壊されたときは、住民たちもショックを受け、当局に歴史的建造物の保護を要請しました。

「カルスには多くの歴史的な建物がありますが、不明者によって破壊されています。これら建造物を守るために、当局は恒久的な対策をとる必要があります」とある住民は言いました。「内部も周辺も穴だらけのこの教会は崩壊寸前です。できるだけ早く保護しなければ、教会は倒れ、消え失せてしまいます」


ボランティアたちが山火事で焼けた都市を再緑化

2年前、アンタリヤ県とムーラ県で起こった大規模な山火事後、結成された「マルマリス自然ボランティア」は、焼けた土地に、いままでに20,600本の苗木を植え、40,000個以上の種をまき、また、その周辺で、定期的にゴミ収集イベントを行ってきました。

 Hurriyet

2021年の大災害では、両県は6万ヘクタールの緑地を失いましたが、環境を意識する人々のグループが「マルマリス自然ボランティア」という名のグループを結成しました。マルマリスの2人の商店主シナン・シェンギュルさんとオスマン・ギョクさんのリーダーシップで発足したグループは、現在、200人のボランティアが苗木を植え、種をまき、ゴミ収集活動をつづけています。

2つの県と森林総局はボランティア・グループを支援し、グループはいままでに、マルマリスの海岸と森林から100トン以上のゴミを収集したと、グループは地元メディアに語りました。

グループのリーダーの1人、シェンギュルさんは、グループは植樹やゴミ拾いイベントでは、学校と協力していると強調しました「これらの活動に子供が参加することは、とても重要です。幼い子供に環境意識を与えることが必要です」


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1500年昔の 地下通路がイスタンブルで見つかった

2023年04月11日 | 文化
4月12日 イスタンブル・サラチハネの聖ポュクトゥス教会跡の発掘作業中に、1500年昔の地下通路が見つかりました。教会はラテン帝国のによる奪の際、破壊されたと思われます。

 Hurriyet

昨年6月18日、イスタンブル市文化遺産部の主導で、教会があった場所の発掘作業が始まりました。発掘チームは、作業中、1500年昔の地下通路を発見しました。通路は大理石で造られ、レリーフで飾られていました。

昔からイスタンブルには何度も地震があったが、地下通路はそれに耐える強固な構造であることがわかったと、文化遺産部のマヒル・ポラト副部長は語りました。「1500年の間には、イスタンブルには何十回もの地震がありましたが、この通路はすべての地震に耐えて残っていたのです。われわれはその秘密を知り、学ぶべきでしょう」

地震を専門とする土木技師や科学コンサルタントも、この発掘作業に助力していて、過去の地震の記録も調べているそうです。524年に建てられた教会の跡地は、都市考古学の研究に重要な役割を持っています。イスタンブルの未知の歴史に光が当たるかもしれないと、ポラット氏は言っています。

発掘チームは最近、この場所で、1900年昔のものと思われる彫像を発見しました。彫像のほか、681点のブロンズの貨幣、刻印のあるレンガ、大理石の破片、陶器、オイルランプ、ガラスや金属製品なども見つかっています。


地震被災大学で教授たちが講義を行う

新学期が始まる前に、地震被災地の教育を正常化するために、有名大学の研究者たちが被災地で講義を行うことにすると、トルコの「高等教育委員会(YOK)」のオメル・アチュクギョズ教授が発表しました。

 Hurriyet

アチュクギョズ教授は国会の「地震調査委員会」で、被災地の大学の教育に貢献するために、YOKは「移動教師」プロジェクトを用意していると語り、イスタンブル工科大学や、ボアジチ大学、中東工科大学のような定評ある大学の教授に、被災地周辺の大学で講義させることができると説明しました。これら教授たちには特別手当が提供されます。

アチュクギョズ教授は、2月6日の地震で、1605人の学生と、1148人の大学職員が命を落としたと、改めて話しました。

教授はまた、遠距離教育が行われるのは2県のみだと強調し、4月3日現在、2県の学生は対面教育も受けられるが、出席は強制ではないと言いました。

被災大学では修復工事が始まっています。目標はカフラマンマラシュ県、ハタイ県、アドゥヤマン県で完全な対面授業が行われるようになることです。


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画家が地震で被災した子供たちのために「お絵描き会」を開催

2023年03月12日 | 文化
3月13日 1人の画家が、2月6日の地震で傷つけられた子供たちの心を晴らそうと、宿泊中のホテルで「お絵かきイベント」を始め、子供たちを色彩と遊ばせて元気づけています。

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23年間、アーティストとして活動してきたヴァハップ・アイドーアンさんは、2月6日の地震のとき、シャンルウルファにいました。地震後、家族といっしょにホテルに避難してきた子供たちが、怯え、パニックになっているのをアイドーアンさんは目のあたりにしました。

地震の翌日から、彼は、1日に300人の子供たちのために「お絵描きイベント」を開催しはじめました。

アイドーアンさんがそのときのことをソシアルメディアにシェアすると、ボランティアたちから多くの支援が届きました。アイドーアンさんは彼が開催する「お絵描き会」の場所と時間をソシアルメディアで発表しました。彼は、イベントに来る子供は50~60人だろうと思っていましたが、何千人の子供たちがやってきました。

アイドーアンさんは、次のイベントは、とくにダウン症と自閉症の子供たちのために開催したいと言っています。「これらの子供たちは自分たちがいま、トラウマを負ってることを自覚していません」


「皇子たちの島」のギリシアの孤児院修復のための入札が5月始まる

イスタンブルの「皇子たちの島」の中で最大の島ビュユックアダにある、歴史的なギリシア正教の孤児院の修復のための入札が、5月に始まります。

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世界各地からエンジニアや都市プランナー、美術史家、X線写真家などの専門家のグループが、孤児院の修復のために集まり、建物とその周辺の最近の状況を調べています。

修復プロジェクトのコーディネーター、ラキ・ヴィンガス氏が、5月、孤児院内の校舎の修復のための入札を行います。「私たちは興味を持つ企業にファイルを送りました。私たちには、緑と環境保護のコンセプトによって、この建物を修復するという基準があります」とヴィンガス氏は説明しました。

修復は校舎だけ行うと、ヴィンガス氏は強調し、歴史的孤児院の建物の修復については、話が及んでいないと言いました。「歴史的建物の修復予算については、まだEUの関係組織から肯定的な反応を得ていない」と、ヴィンガス氏は語り、孤児院の建物を復活させるためには5000万ドルが必要だと付言しました。

文化遺産のための汎ヨーロッパ連盟「ユーロッパ・ネストラ」は、2018年、ヨーロッパで最も危険な7つの建物のひとつに、この建物を挙げました。


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専門家や学生ボランティアが瓦礫の下から歴史的遺物を救出

2023年03月11日 | 文化
3月11日 先月の大地震で瓦礫の下に埋まった歴史的遺産を救い出すために、専門家とボランティアの学生たちが懸命に働いています。

Hurriyet

ハタイを含む南部11県を襲った地震は46,000人の人々の命を奪い、多くの建物を破壊しました。一般の建物のほか、歴史的なモスクやハマム(浴場)、泉なども大きな被害を受けました。

文化観光省は過去の歴史的遺産を回収するために、委員会を結成し、行動を起こしました。委員会は、ダメージの大きかった数県、とくにハタイ県の歴史的建物の中の価値のある物の目録を作り、専門家のチームを結成しました。チームはカフカス大学美術史部のムハムメト・アルスラン博士の指導の下に、作業を始めました。

このチームによって、「地震後の残骸考古学」がトルコで初めて始まりました。専門家たちは瓦礫の下から発見される歴史的遺物を救い出し、それらが初めて発見されたときのように、大切に保護しています。現場で働いている専門家たちは、ダメージの少ない建物に入り、瓦礫の中から歴史的遺物を取り出しています。

ダメージの大きい建物の内部を調べるためには、特別のチームがハタイに来ます。働いている専門家たちの上に建物が倒壊してくることのないように、チームは予備調査も行っています。

「地震の犠牲になったのは人々だけではありません。私たちの都市や文化遺産も犠牲になりました。文化的遺物も人間の生命のように瓦礫の下に閉じ込められてしまいました」トアルスラン博士は言いました。

博士はまた、歴史的遺物に存在理由と魂を与える歴史的文書を、瓦礫の中から安全に取り出すことが極めて重要だと語りました。アルスラン博士とそのチームは、廃墟と化したモスクやハマム、メスジット〈小モスク)の内部の碑文や装飾された石、ミフラブ(メッカの方向を示す壁龕)、ミンベル(説教壇)の装飾、円柱、扉のウイングなどを救い出すことを目標にしていると言いました。

専門家チームには、多くの大学のボランティアの美術史教師と学生、考古学者、建築家、土木技師らが含まれ得います。学部の学生や卒業生、博士課程の学生も、このチームに同行しています。


エルドアン大統領が選挙の日を5月14日と決定した

エルドアン大統領が議会と大統領の選挙の日を、以前の予定日より1か月早めて、5月14日に正式に決定しました。

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「わが国の憲法116条に従って、私は大統領と議会更新の法令に署名しました。選挙は6月18日の予定でしたが、5月14日とします。これによって、わが国民は、2023年5月14日、大統領と議会の選挙の投票に行くことになります」と、エルドアン大統領は、3月10日、法令に署名した記者会見で言いました。

この法令は3月11日に官報に掲載された後、正式に施行されると、大統領は言いました。「この法令が明日の官報に発表された後、最高選挙委員会は2か月の選挙管理に着手します。これによって、わが国民は2023年5月14日、大統領と議会の選挙の投票に行くことになります」

「この選挙が、わが国と国民にとって、またトルコ議会と政党にとって、有望な結果となることを望みます」と大統領は付言しました。

選挙の日にちを早めた理由については、エルドアン大統領は、「まず第一に、6月18日は何百万の学生たちがかかわる大学入試と一致します。また、この日は多くの市民がハジ巡礼の義務を果たすために聖地へ向かう日とも一致します」と説明しました。また、選挙の直前に小中学校の休暇が始まると、人々は郷里やリゾート地に行くために出かけてしまうことにも、大統領は言及しました。

地震の被害を乗り越えて、全国を正常化させる方法は、強い政治的意志によって決断し、それを冷静に実行していくことにあると、エルドアン大統領は力説しました。「トルコは時間の浪費、混乱、不必要なエネルギーの浪費などしてはいられません」

エルドアン大統領は、現政権・公正発展党(AKP)、愛国者運動党(MHP)、大連合党(BBP)からなる「国民連合」の共同候補として立候補します。

いままでにエルドアン大統領の対立候補として正式に発表されたのは、最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首のみです。彼は福祉党、民主党、IYI(善良)党、民主進歩党(DEVA)、未来等の野党6党の代表として立候補します。


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UNESCOが地震で被害を受けた史跡を調査する

2023年03月08日 | 文化
3月9日 ユネスコが、2月6日のトルコ・シリア地震で被害を受けた歴史的遺物を調査し、行動計画を準備しています。ユネスコは世界遺産の状況をリモートで査定し、被災地に行く用意をしています。

 Hurriyet

「被害を受けた建物の中には、十字軍時代の城や、ローマ人やオスマン人が使った城、世界最古の居住地のひとつに残っていた建造物もあります。調査チームはこれら被災地に行きます。「私たちの目標は、現在と過去をを尊重しながら、未来の世代のためにそれらを再建することにあります」と、ユネスコは言っています。

ユネスコの「文化・緊急部長」クリスタ・ピッカトさんは、「ユネスコは必要な修復と再建作業に助力します。無形文化遺産とされるものの修復作業もあります」と言いました。

「私たちは建物を再建するだけでなく、それらを地域社会に戻さなければなりません。それらなしには、文化的生活をつづけることは不可能です」とピッカトさんは語りました。


専門家らが地震のリスクのある地域の学校の移動を要請

トルコの4159校の学校が地震のリスクのある地域に位置し、その中の191校は断層回避地域にあると、「トルコ・エンジニア&建築家会議所連合」(TMMOB)が発表しました。エンジニアたちは、また地震があったときに起こり得る危険を警告しています。

 Hurriyet

TMMOBの「地質エンジニア会議所」(JMO)は、トルコのすべての学校の8.5%になる4159校が危険な地域にあり、その中の191校が断層回避ゾーンにあると言い、これらの学校を安全な地域へ移動するよう要請しました。

2月6日に11県で起こった地震では、断層地帯にある住宅地での破壊が最も大きかったと、JMOの声明は言っています。災害緊急管理局(AFAD)の「トルコ地震ハザード・マップ」によって、危険な地域にある学校、病院、官庁の建物、インフラ施設、住居は、ただちに検査が行われるべきだと、声明は付言しています。

断層回避ゾーンにある建物は、都市改革の一環として取り壊し、このエリアにある建物はすべて安全な場所に移動させるべきだと、JMOは言っています。最も危険な地域に学校がある県は38県、その中でもコジャエリ、サカリヤ、ビンギョル、ムシュ、アイドゥンは危険なトップ5です。

「イスタンブルの学校ももっと避難したほうがよい。ハイリスクの地域にある学校は早急に地震分析が行われるべきだ」と、JMOは教育省に要請しています。


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スルタン・メフメトⅡ世のメダリオンがトルコに帰ってくる

2023年01月26日 | 文化
1月27日 イスタンブル市は、1481年、イタリアでつくられたオスマン・スルタン・メフメトⅡ世の肖像画が描かれたメダリオンを、イギリスから取り戻します。

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イスタンブル市はこのメダリオンをロンドンのオークションで、38,000ポンドで買い取りました。イギリスの「ヴィクトリア・アルバート博物館」に展示されているこのメダリオンは、まもなくトルコに帰ってきます。メダリオンは特別の管理下で展示公開されるでしょう。

イタリアのナポリで鋳造されたこのメダリオンは、表面の直径11センチで、メフメトⅡ世の肖像画とともに、「ビザンティン皇帝、オスマンの後裔、スルタン・ムハムマド」と書かれた文字が見られます。この肖像画はスルタンの存命中に描かれたものと思われます。

騎馬姿のスルタンが描かれた裏面には、「アジアとギリシアの皇帝ムハムマドの遠征中の騎馬像」と書かれています。このメダリオンのコピーは世界に4個しかありません。

1481年にナポリでこのメダリオンをつくったヴェネツィアのアーティスト、コンスタンツァ・ダ・フェッテラは、肖像画を描くためにスルタン・メフメットに招かれ、イスタンブルに来ました。

スルタン・メフメトⅡ世は、1453年、ビザンティン帝国の首都だったイスタンブルを征服しました。当時、ビザンティン帝国は東ローマ帝国として知られ、ビザンティン人は彼らの帝国を1000年間支配しました。メフメトⅡ世の征服によって、ビザンティン帝国の都だったイスタンブルは、オスマン帝国の新しい首都に変貌しました。
 

イスタンブルのドラッグ手入れで4000人が捕まった

新年以来、イスタンブルの11地区で行われたドラッグの手入れで、ドラッグ売買に関与した約4000人の容疑者が捕まりました。

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イスタンブル警察の対麻薬班は、ファティフ、ビュユクチェクメジェ、エセンユルト、ウムラニエ、バージュラル、ベシクタシュ、バシャクシェヒル、シリヴリ、キュチュクチェクメジェ、バフチェリエヴレル、アダジュラルの11地区で、1月1日から21日までの間に、ドラッグの売人たちを対象にした手入れを行いました。

3916人の容疑者のうち、373人が警察署での取り調べ後、逮捕され、法廷に送られました。

容疑者たちの家で行われた手入れでは、ジュート大麻540キロ、クリスタル・メタンフェタミン約35キロ、メチレンジオキシメタンフェタミン125,000個、フェネチリン10,000個、ピストル1丁、ライフル1丁、ライフルの薬莢9個、精密スケール7個、化学薬品13キロが押収されました。


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ビルギ村がUNWTOの「ベスト観光村」のリストに入った

2022年12月26日 | 文化
12月26日 イズミル県オデミシ地区のビルギ村が、「国連世界観光機関(UNWTO)」による2022年の「ベスト観光村」のリストに加えられました。

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このリストは毎年UNWTOによって選ばれますが、ビルギ村が今年のベスト観光村のひとつとして発表されました。ビルギ村は、2012年、ユネスコの文化遺産のリストにも加えられています。

ベスト観光村のリストに加えられる候補の村は、文化資源と天然資源、文化的価値の保護と振興、経済的持続性、社会的持続性、環境的持続性、観光開発と価値連鎖の統合、インフラ、行きやすさ、保健、安全性、治安の9項目で評価されます。

2022年の審査会には、57か国から130の申請が出されましたが、トルコの文化観光省の支援で、ブルサ県のジュマルクズク村とマルディン県のアヌトゥル村が、ビルギ村とともに、候補の村に入りました。審査の結果、ビルギ村は、今年の世界ベスト32観光村に入ることができました。

地方の開発を目的とする審査会の授賞式は、2月27,28日、サウジアラビアのアルウラで行われます。オデミシのメフメト・エリシ区長は、オデミシは歴史的村ビルギのプロモーションのために、あらゆる努力をしてきたと言いました。


「PKKはフランスにいる」カルン大統領顧問

エルドアン大統領の最高顧問が、日曜、PKKテロリスト組織と関係のある3人の殺害につづいて、パリを席巻している街頭の不穏な状態を批判しました。

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「これはフランスのPKKだ」と、エルドアン大統領の外交政策顧問兼大統領府報道官のイブラヒム・カルン氏がツイートし、パリで車がひっくり返され、燃やされている映像をシェアしました。「貴国がシリアで支援しているのは、同様のテロリスト組織だ」と、彼は明瞭にYPGに言及しました。

「彼ら同様のPKKは、この40年間、何千人ものトルコ人、クルド人、治安部隊を殺してきた。いま、彼らはパリの街を燃やしている。それでもまだ黙しているのか」とカルン報道官は投稿しています。

69歳の白人フランス人が、パリのアフメト・カヤ文化センターで発砲し、3人を殺したため、街頭の抗議活動が始まりました。12月23日の、文化センターと近くのヘアサロンへの発砲は、賑やかなパリ10区にパニックを引き起こしました。

PKKの支持者を含む何千人もの抗議者たちが、12月24日午後、パリの中心の共和国広場に集まりました。衝突が起こり、デモ隊が警官に手投げ弾を投げたため、警察は催涙ガスを使用しました。

南部の港湾都市マルセイユでも、1000人余の人々が同様なデモを行い、警官との衝突が起こって、少なくとも2台の警察の車両が破壊されました。検事は、白人容疑者は12月24日、健康上の理由で拘置所を出され、警察の精神障害者施設へ移されたと発表しました。


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日本のコレクターが東京でトルコのキリム(平織ラグ)の展覧会を開催

2022年11月08日 | 文化
11月9日 日本のコレクターが東京で、30年かけて買い集めたトルコのキリムの展覧会を開きました。

 Hurriyet

トルコの手織りラグ「キリム」は、トルコ文化の重要なシンボルのひとつです。81歳の日本人コレクター小田陽一さんは、展覧会のために、お気に入りのアカネ染めのキリムを選んだと言いました。彼のトルコ文化への興味は、1981年、初めてトルコを訪れたときから始まったそうです。

小田さんは1990年代初めから、トルコのキリムの収集を始めたと言いました。「400点以上のキリムを持っている時もありましたが、いま持っているのは300点くらいです」と小田さんは言いました。彼が買った最も高価なキリムは15,000ドルだそうです。

展覧会を訪れ、トルコのキリムを初めて見た女性は、「日本にはこんな文化はないので、とても興味深いです。モチーフも、色も、すばらしいですね」と語りました。またべつの見学者は、「キリムがアカネで染められていると聞いて、実物を見てみたかった」と言いました。「歴史と文化を感じさせる伝統的なモチーフに驚き、感銘を受けました」

 ・・・小田陽一さんは私の古~い友人です。


スエーデン新首相はNATO加盟のためにトルコの承認を得ようと模索

スエーデンのウルフ・クリステルソン新首相が、不法テロリストPKKを含むテロリスト集団に対処するために、2023年までに、法改正を行うことを誓いました。

 Hurriyet
スエーデンのクリステルソン首相(左)とトルコのシェントプ国会議長


11月8日、クリステルソン首相はアンカラで、トルコ高官らと会談しました。11月8日のエルドアン大統領との会談の前に、クリステルソン首相は、トルコのムスタファ・シェントプ国会議長と会談しました。

シェントプ議長との会談の初めに、クリステルソン首相は、「スエーデンは国家安全保障を強化し、地域の治安を守りたい。スエーデン政府の第一の任務のひとつは、犯罪、とくに組織犯罪に対する戦いになるだろう」と語りました。

「新しい法律によって、政府はテロリスト集団のメンバー募集を阻止できるだろう。スエーデンの法の施行者たちは、調査を進め、テロリストの引渡しを決めるだろう」とクリステルソン首相は付言しました。

「スエーデンは、以前、トルコに危害を及ぼそうとしているテロリスト組織PKKと関係のある、スエーデンにいる人々を軽視していたことが、いま、明らかになった。われわれは新しい法によって、スエーデンでこれら犯罪と戦い、テロリストたちが犯罪目的でわが国に入国するのを止めることができる」と首相は付言しました。

この観点から、スエーデン政府は、2023年までに憲法改正し、テロに対する戦いをつづけるだろうと、クリステルソン首相は言いました。


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古代都市アイザノイで彫像の一部が見つかった

2022年11月01日 | 文化
11月3日  2000年昔の男性の彫像の頭部と、女神アフロディテの彫像の破片が、キュタヒヤ県チャヴダルヒサル地区の古代都市アイザノイの発掘中に出土しました。アイザノイはユネスコ世界遺産の暫定リストに入っています。

 Hurriyet

発掘隊の隊長であるギョクハン・ジョシクン教授は、神話の神々の彫像の破片が発見されたと言いました。アイザノイは、劇場、競技場、広場、ゼウスの神殿などの建物があり、BC3000年からの歴史を有する、古代の主要な都市のひとつと考えられています。「私たちはこの破片を検査し、これらの破片は多くの神話の神々のものかもしれないと考えています」と教授は言っています。

「男性の頭部の高さは46センチ。これから考えると、彫像の高さは3メートルくらいだったでしょう。男性の頭部は大理石でつくられ、頭の後部は破損しています。顔面は非常に精巧につくられ、技術の高さがわかります。しかし、この頭部がだれかは、まだわかっていません。いくつかの予想される人物(神?)はいますが、まだ断定はできません」

「愛と美の女神として知られるアフロディテの彫像の破片も見つかっています。この彫像は他の彫像ほど大きくありません。1メートルくらいの高さだったでしょう」と教授は言っています。

アフロディテの隣りにはイルカの像がありました。イルカの像は海神ポセイドンと、彼の妻アムピトリテと関係があります。しかし、この彫像はアフロディテと思われます。神々の彫像のすべてが解明されるまでには時間がかかりそうです。

・・・アイザノイの遺跡には私も行きました。1度は行ってみる価値ある遺跡です。


人々を愛し愛されたアルメニア人医師きょうだいが世を去った

 北部オルドゥ県に住む、アルメニア・オリジンの最後の市民、90歳の医師ディクラン・トラマンさんと、彼の妹で薬剤師のアルデム・トラマンさんが相次いで世を去りました。

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2人は見返りも期待せず、貧しい人々を助けてきたので、近隣の人々はモスクで葬式を行い、涙とともに埋葬しました。アルメニア正教総主教座も、イスタンブルのフェリキョイの教会で、きょうだいのためにミサを行いました。

ディクラン・トラマンさんは持病があり、10月27日、自宅でなくなりました。オルドゥにはキリスト教の聖職者がいないので、近隣の人々は遺体をモスクに運びました。アルデム・トラマンさんも葬式に出ましたが、彼女は兄の埋葬後、家に帰りたくないと言って、市中のホテルに泊まりました。しかし、彼女は、その翌日の28日、脳出血で病院に運ばれ、兄の後を追うように亡くなりました。

近隣の住民たちは、前日に兄の葬儀が行われたモスクで、妹アルデムさんの葬儀を行いました。きょうだいはオルドゥのチャカルチュクマズ墓地に、並んで埋葬されました。トルコのアルメニア正教総主教も、10月30日、フェリキョイの教会で、彼らのために祈りを捧げました。

2人はオルドゥに生まれ、高校を卒業すると、近隣の人々の援助を受けて、兄はイスタンブル大学の医学部に、妹は薬学部に進み、卒業するとすぐ、オルドゥに帰って、兄は病院で、妹は父親が開業した薬局で働きはじめました。2人は、貧しい人々からお金を取らない主義で、村から村へ、ロバに乗って訪れ、子供たちを無料で診療しました。

ディクランさんはまた、オルドゥのサッカークラブ「オルドゥスポーツ」の主治医を25年間務めました。オスマン時代の人口記録によると、オルドゥには12000人以上のアルメニア人が住んでいたそうです。


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