うららな春、風が吹けばさくらは舞い、ひかりは躍る。
今日は釈迦の誕生を祝う花祭りの日である。
春爛漫、釈迦の誕生仏を花で飾り甘茶を捧げる。
花祭りは灌仏会(かんぶつえ)とも言い、小堂を花で飾り、
甘茶で満たした水盤に釈迦が誕生した時の立姿の像を安置する。
参拝者は竹の柄杓で甘茶を像に3回注いで拝み、釈迦の誕生を祝う。
「天上天下唯我独尊」
(てんじょうてんげゆいがどくそん)。釈迦が生まれた時の言葉である。
「あまねく一人一人の命は尊いものである」の意味だという。
釈迦の足の裏には様々な模様があり、千輻輪 (せんぷくりん) と呼ばれる輪の模様が有名だ。
仏はどこへでも行ける車輪をあらわしている。
釈迦誕生、無憂華(むゆうげ)の花の下に座ったマーヤーに花々は咲き乱れた。