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日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

喫茶 「築地」 京都市中京区

2016-07-16 | まち歩き




河原町からすぐの路地裏にある喫茶「築地(つきじ)」
この界隈のなかで、外国の街角に建つカフェのような外観が異彩を放っているが
見た瞬間に魅せられてしまう素敵さ。

小窓の下にはタイルが貼られ
「築地」と書かれた黒い看板にランプの灯りがほのかに広がる。



扉を開けると中にまた扉が。
ダイレクトに入れると思ったがわくわくする瞬間だ。



築地は、西洋文化を取り入れ近代化へ進もうとする1934年(昭和9)に
初代オーナーによって創業されたが
建物は大正時代のものだという。
店名は当時のオーナーが「築地小劇場」が好きだったことから名づけられた。

中世風の店内には飾り棚、絵皿や琥珀色に輝くランプ、時計、
絵画や鏡などが歴史を語るように。
 


2階にあがる階段もミステリアス。



漆黒の雰囲気のなか、
店内に流れるクラシック音楽に耳を傾け
今はすたれつつある「名曲喫茶」の名残りのような「築地」が
とても貴重な場であることを実感した。


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