日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

自由学園 明日館 東京都豊島区

2014-06-09 | 近代建築

1921年(大正10)羽仁吉一・もと子夫妻は、旧帝国ホテルの設計のために来日していたアメリカ建築界の巨匠
フランク・ロイド・ライトに依頼し、自由学園を創建した。
明日館はその校舎であり国の重要文化財に指定されている。

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明日館の象徴ともいえる「ホール」はシンメトリーにデザインされた窓から季節の光が差し込む。
女学校当時は毎朝の礼拝が行われていた場所。
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教室から外へ出る扉
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自由学園で学んだ生徒たちが集った食堂。ライトの計算された様式美が至る所に。
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照明も配置されたそれぞれの場所で違う表情。
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講堂はフランク・ロイド・ライトの弟子であった遠藤新のデザイン。生徒数が増えたため増設された。
講堂内部と講堂入り口(内部から)

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自由学園は1934年(昭和9)に東京・久留米市に移転したので、ここが使われたのは13年間であった。
学園と日本の教育の明日を託し、羽仁夫妻はここを「明日館」と名づけた。

雨に濡れた木々と芝生。そこに広がるベージュの校舎は
大正からの面影をとどめて現在も多くのイベントで人々が集う場となっている。