水引は贈答品に相手へ感謝や敬意を表す気持ちとしてはじまり、
古くは遣唐使の小野妹子が隋から帰国した際に
献上品に紅白の麻ひもで結ばれていたのが始まりといわれる。
水引という名称は紙をこより状にしたものに糊を引いて
干し固めて作られるところから名づけられたともいう。
紙は601年、推古天皇の時代に高麗から日本へ入ってきたが紙はまだ貴重なものであった。
最初は礼法・形式として使われた水引だが、
紙の発達で江戸時代になると薄い紙が出来るようになり、職業として水引師が存在した。
心から心へ結ぶものとして紅白の結びから始まった水引の形態は
時代とともに様々な変化を遂げ、色彩やデザインも多種多様になった。