日々遊行

天と地の間のどこかで美と感じたもの、記憶に残したいものを書いています

3つのジムノペディ

2008-12-05 | 音楽

 異彩を放つ作曲家、エリックサティの曲は音が結晶化したように簡潔である。

それは、同じフレーズの連続が、別の不思議を

生み、ひとつの世界を作り出すからともいえる。

劇性をそぎ落としたピアノの音は、心地よい静謐にみちている。

フランス映画「鬼火」に流れる「ジムノペディ」「グノシエンヌ」は、

自殺するまでの揺れ動く男の心を、効果的に表している。