前回のマイアミ滞在では和食が一度も食べれなくて辛い思いをしましたが(笑、大げさでなくホントに)、今回は義姉夫婦が気に入っているお寿司屋さんがあるから、と私達を Toni's Sushi というお寿司屋さんに連れて行ってくれました。
写真撮らなかったので残念なのですが、正直、マイアミでお寿司なんて、まっっっったく期待してなかったのです。でもふたを開けてみたら、あらびっくり。カリフォルニアで食べるお寿司より全然こっちのほうが美味しかった!板前さんやおかみさんは日本人の方でした(やっぱりね!)。
トロやハマチが絶品だったのに加えて、私ここで4年ぶりに新鮮なイカ握り寿司を頂いて感激しました。
サンフランシスコやバークレーにもおいしいお寿司はあるけれど、イカの握りが美味しいお寿司屋さんは少ないですよ。カリフォルニアのお寿司屋さんではこれまでに二軒ほど「冷凍味つけイカ」を解凍したものを「イカの握り」としてしれっと出されたことがありますし。口に入れた瞬間あまりのまずさに涙目になって吐きそうな思いをしながら無理やり飲み込んだ苦い思い出があります。美味しい新鮮なイカを食べたことない人がイカ握りをつくるとああなるんだなぁ、という味でした。
考えてみると、アメリカでお寿司は人気でも一般的なネタはマグロ、サーモン、ハマチ、カニ肉、エビ、アナゴ、アボガドといったところで、イカやタコ、いくら、ウニなどはアメリカ人はたぶん毛嫌いして口にしたことがない人が大半でしょう(そもそもタコなんて食べる習慣がないし、イカも生で食べるなんてグロテスクだと思ってると思う)。だから、お寿司のメニューをつくるときに、人気のあるネタには力を入れるんだけど、イカはあまり人気もないしなじみもないので、手に入りやすい冷凍味つけイカで握りをつくって「まぁこんなもんでいいでしょ」「花形はマグロにサーモンで、所詮イカは二軍だし。」ぐらいにしか思ってないような気がします(勝手な推測だけど)。その程度の認識の人がイカの握りをつくると、、、日本人にはたまったもんじゃない、のです。
だからアメリカに来て4年間、アメリカのお寿司屋さんでイカの握りは期待できない、と学んでしまっていた私。
でも Toni's Sushi はやっぱり日本人の板前さん!
シャリの形、量、ネタとのバランス、ガリ、どれをとっても「これぞ日本で食べるお寿司!」でした。アメリカ人は「シャリが少ない」って文句を言うかもしれないけど、あれが日本の本来のお寿司の姿よね。アメリカで食べるお寿司はごはん多すぎでぼてっとしてるのがほとんどなのよね。Toni's Sushi さん、ほんっとーーーに美味しく頂きました。新鮮なイカの握り寿司、つかの間、日本へ帰ったような気分になり、お寿司を食べている間とてもしあわせでした。ありがとう!
食後に頂いた緑茶も、お湯のみ茶碗も、何もかも、日本並みでした。
次回マイアミに来たらまた連れてきてもらおうっと。
Toni's Sushi Bar
1208 Washington Ave,
Miami Beach, FL 33139
(305) 673-9368