サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

エバートンサポの嘆き

2022-04-27 14:01:35 | 日記

イギリス人の友人に久々にあった。職場の元同僚でもう引退してシドニーの北方、車で2時間の距離にある田舎町に新居を買って引っ込んでしまった。たまにシドニーに来て歯医者とかヘアドレッサーなどに通う。2時間くらいだと完全に生活様式を変えるまでにはいかないらしい。

 

さてこの友人はリバプール出身で根っからのエバートンサポである。リバプールにある2つのクラブ、リバプールとエバートンの違いは何かと尋ねると、大した違いはなくマンチェスターのようなものだという。イギリスらしく労働者階級と富裕層のような違いかと思っていたが、単に地域の差だけらしい。

 

さて今季のエバートンは絶不調である。現在18位でこのままだと降格。エバートンは1888年に創設されたフットボールリーグの創設メンバー12クラブの1つで日本流にいうならばオリジナル12である。1950年代に2シーズン2部に落ちたことがあるが、1992年のEPL創設以降も含めて、2部にいたのはそれだけ。今季で2部に落ちれば70年ぶりくらいになる不名誉な記録になる。

 

ベニテスが2022年1月に解任されて以降は、切り札としてフランク・ランパードを新監督として2年半の契約で迎えた。ランパードでだめならばもう誰がやってもだめだろうというのがサポの心境のようで、今季は残り試合も少ないので監督の交代はないだろうというのが友人の予想だ。

 

不調の原因は今季に始まったわけではないらしい。ここからは友人の解説である。補強には金をふんだんに使っている。実際リバプールにクロップが来て以降、エバートンのほうが補強に金を使っている。まあチーム全体を総取り換えできるわけではないので、補強にも限界はあるだろう。しかし適格な補強が全くできないのがエバートンの伝統になってしまった。

 

監督、補強の責任者であるスポーツダイレクター、オーナーの3者に一貫したビジョンというか補強の方針がない。監督はころころ変わるし、監督が好みの選手を連れてくる。しかしその監督が代わればその選手は起用されなくなったりする。

 

たまにオーナーが補強に口出しして新たな選手を獲得するが、現場の監督が起用しない、起用してもフィットしない、などなど。いいところが全くない。やはり問題は監督だろう。過去3シーズンでもう5人目である。2019年12月にアンチェロッティが来た時には、これで何とかしてくれると期待したが、1年半しかもたなかった。

 

アンチェロッティの後任がなんとベニテス。いっそのこと、ドイツの新鋭の若い戦術家のような監督を連れてきて3年くらい我慢すればいいのだ。アンチェロッティなんてエバートンの後にレアルマドリードに行き、今季は優勝目前である。

 

EPLはチームにより試合の消化数が違い、エバートンは32試合消化で16位、17位のチームより1試合少ない。これを逆手に取って残り6試合を頑張ればまだ残留できる可能性もある。なんとかしてくれや、フランク。

 

最後の望み。