サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

決定機を決められるかどうかでワールドクラスが決まる

2014-06-20 11:55:19 | 日記
日本の1次リーグ敗退がほぼ決まったので2試合だけだが、総括してみよう。

C組の面子をみればコロンビアに負けるだろうが、コートジボワールとギリシャから勝ち点4を取ることが1次リーグ突破の必須条件だった。ただし、仮にコートジボワールから勝ち点1でもコートジボワールは確実にギリシャには勝つだろうから、得失点差の勝負になってしまっただろう。

1試合目でコートジボワールに負けた時点で1次リーグ敗退はほぼ決まったといえる。だってコートジボワールがギリシャに負けるとは思えないからだ。

サッカーに「たられば」はつきものである。1試合目の前半に内田のシュートが決まって追加点を取っていればコートジボワールに勝てていた可能性が高い。そうしていたら2試合目も波に乗りギリシャなんて粉砕できただろうし、少なくとも勝ち点1は取ったわけだから2試合で勝ち点4にできていた。

さらに言えば今日のギリシャ戦で後半の大久保のシュートが決まっていれば勝てていた。すべては「たられば」である。

他の国が勝った試合はこの「たられば」が実際に決まっていてゴールにできていたから勝てたわけだ。

たとえば今日のスアレスの2ゴールは狙い済まして決めたゴールであり、偶然ではない。1点目のヘッドはボールに頭を合わせる直前にゴールのどこに落とせばよいのか、スアレスはGKの位置を一瞬ちらっと確認していた。これが大迫や大久保ではできない。頭に合わせるだけで精一杯で、ボールがどこに行くのかは天頼みである。

2点目は1点目よりも偶発性が高いが、それでもしっかりと枠に飛ばしたからゴールできた。

このようにスアレスは決定機を確実に決められるからワールドクラスなのだ。仮に2度ともはずしていたらウルグアイは負けていた。1試合目で内田が決めて、2試合目で大久保が決めていれば、日本は2連勝だったはずだ。しかしそうならなかった。それはワールドクラスの選手がいないからだ。

2012年のWCアジア予選のオーストラリア戦の際のFOXTELの解説のボスニッチは、現在の日本はここ過去3-4年の間のベストジャパンだと表現していた。ちょうど香川がテレビのバラエテイに出て長澤まさみが好きだと告白していたころである。

アジア予選をぶっちぎり香川がドルトムントでの活躍からマンUに移籍した。2年前のあのころが今のメンバーのピークだったのかも知れない。

大会8日目 ギリシャとドロー、これではどこにも勝てない

2014-06-20 10:01:02 | 日記
1試合目はC組 コロンビアvsコートジボワール
やっぱりコロンビアは強い。守備は堅いし攻撃もシャープ。どう考えてもたとえコロンビアがメンバーを落としてきたとしても、日本がコロンビアから得点するように思えないし、まして失点しないことも考え付かない。

コロンビアのゴールパフォーマンスは今日も面白かった。

2試合目はD組 イングランドvsウルグアイ
ウルグアイの動きは相変わらず緩慢でとても勝てるようには見えなかったが、やっぱりスアレスはすごかった。1点目はカバー二と二人できっちりと取ったし、2点目なんてあの状況であのパスで角度のないシュートを決められるのだからまさにワールドクラス。

イングランドはいい選手は多いが、スーパーなワールドクラスがいない。イングランドは次のコスタリカ戦に絶対に勝たなければならずかない苦しい。苦しいというよりもほぼ絶望にも思えるが。

3試合目はC組 日本vsギリシャ
ギリシャが最初からここまで引いてくるとは思わなかった。ましてや数的不利になってから後半はもっと引いてくることは容易に想像できた。

ハーフタイムのSBSの解説者もギリシャの引きぶりと日本の迫力のない攻撃をみて多分0-0で終わると予想していたし、実際にそのとうりになった。

後半最初から長谷部→遠藤への交代は長谷部がイエローをもらっていたし、遠藤にボールを回すことを期待したのだろう。それならば同じように後半最初から香川を出すべきだった。

一人少ないギリシャはカウンターしかないわけだし、サイドバックが頻繁にあがるとは思えない。それならば遠藤と香川を同時に入れるべきだ。

ギリシャにがちがちに引かれてしまいPAの外側でしかボールを回せず、有効なクロスも少なくゴールできなかった。勝ち点1をゲットしたといえるかも知れないが、こういう相手にこういう状況で勝てなければ、ワールドカップではどんな相手にも勝てない。

これで日本の1次リーグ突破は不可能となった。まあ初戦に負けたわけだからこうなることはわかりきっていたのだ。