カタールWC後から韓国人選手などから韓国のサッカーと取り巻く環境は日本より劣る、日本が羨ましいという発言が続き、それを嬉々として日本のメディアが取り上げている。たとえばナポリのキム・ミンジェとレジェンドであるパク・チソンである。
キム・ミンジェの発言では、WCメンバー26人の中でヨーロッパでプレーしている選手は日本は19人、韓国は8人。韓国選手が海外移籍する場合には移籍金が高く、移籍のハードルが高い。そして快く送り出してくれないなどである。
また最近のフル代表の日韓戦、ユースカテゴリーの成績をみると、日本が圧倒していると韓国のメディアは嘆いている。うーん、たしかにこれらの事例を取り上げてみると、日本が上のようにみえる。しかし実際はそんなに差はないし、韓国のほうが上かも知れない。
韓国にはトットナムのスター、ソンフンミンがいるし、ナポリのDFレギュラーであるキム・ミンジェの二人がいる。CLに出ているチームに二人もいるのだ。そして二人ともチーム内ではレギュラー選手である。ソンフンミンは昨季のEPLの得点王である。
ヨーロッパのチームにいればいいというものではない。セルティックに現在6人もいるがセルティックはスコットランドリーグでは強いが、CLでは惨敗。フランクフルトには鎌田と長谷部がいるが、昨季のEL優勝で偶発的に今季はCLに出ているだけ。他にはスポルティングの守田がいる。
トットナム、ナポリと比べると、セルティック、フランクフルト、スポルティングは戦力的に劣る。つまり格下のリーグ、クラブにたくさんいても、日本サッカー界の底上げになっているかといえば、そうとも限らない。
西大吾のユーチューブ番組に鈴木優磨が出ていて、ベルギーリーグならばもう移籍するつまりはないと言っていた。その理由はほとんどの選手が自分だけをアピールしようとしていて、チームのために戦うという選手がいないというのだ。ベルギーは若手がステップアップするために利用するだけだという。
今季に日本人選手が多いのは、ベルギーリーグとセルティックである。日本代表に呼ばれる選手の中で、CLの常連のクラブに何人いるかで、日本のレベルが決まるはずだ。韓国は数は少ないかも知れないが、レベルは高い。
サッカー選手のキム・ミンジェ イケメン俳優のキム・ミンジェ