サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

追悼、さいとうたかをさん

2021-10-01 07:34:44 | 日記

ゴルゴ13の作者のさいとうたかをさんが亡くなった。享年84才。日本の漫画史上に燦然と輝くゴルゴ13。筆者はゴルゴ13が大好きで40年以上前に単行本を集めた。60巻くらいで海外に出ることになったので、コレクションできなくなったが、帰省で日本に戻ったときに、筆者の母親にすべて処分されいたので、大ショックを受けたことを覚えている。

 

その当時親戚がサウジに駐在していて、親戚は漫画好きで娯楽がないので暇つぶしに筆者の漫画コレクションを送った。ゴルゴ13以外にも手塚とか、とにかく200冊以上はあったので、箱詰めするだけでも大変だったろうし郵送料もかなりかかったはず。親戚の熱意に恐れ入った。

 

ところが、サウジの入管でその漫画をすべて没収されてしまった。理由はポルノが混じっているからだった。ゴルゴ13には時々女性と絡むシーンも出てくるので、それが検閲に引っかかったらしい。ポルノらしくない漫画のほうが多かったのだが、問答無用で全部没収。多分今でもサウジには日本の漫画は送れないと思う。

 

さて山ほどあるゴルゴ13の話の中で、ゴルゴの出自を描いたエピソードがいろいろあるが、最も信憑性が高いのは満州で生まれた日本人孤児という話だ。ソ連軍が満州に侵攻してきて、そのどさくさに孤児となり殺し屋への道を歩んでいく。その当時のゴルゴは小学生高学年くらいの子供だった。そこからどのようにして殺し屋になったかまでは描かれていない。

 

ゴルゴは毎回大活躍するのだが、決して年を取らない。髪型も変わらない。これがゴルゴの神秘性を保つ秘訣かも知れない。さいとうプロダクションが継続してゴルゴ13を絶やさないようにするというが、さいとうさんの原作に負けないようにできるだろうか。

 

さようなら、さいとうさん、ゴルゴ13は永遠に。

さいとう・たかをさん死去 劇画家「ゴルゴ13」: 日本経済新聞