サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

サポーターによるクラブ買収案

2020-08-04 12:31:45 | 日記

Aリーグにセントラルコースト・マリナーズという小さいクラブがある。シドニーの北方へ車で1・5時間にあるゴスフォードをホームにしている。東京近辺でいえば、千葉県の房総半島の田舎町のような雰囲気である。よくこんな田舎町でクラブ経営が成り立つかといえば、個人オーナーが自腹を切って金を出していたからだ。個人オーナー氏は過去7年間に渡り経営してきたが、もう限界ということでクラブを売りに出した。売値は4百万豪ドル(約3億円)と安い。

 

買い手がつくかどうかは未定で、誰も買わななければAリーグからの脱退ということになる。金がなければ経営できない。それならばということで、クラブの年間会員が7千人いるので、彼らに出資してもらえばいいというアイデアがSBSのサイトに出ていた。7千人のうち5千人が毎年500ドル(4万円)を出せば、2・5百万豪ドルとなる。足りない部分は法人からの出資も募るとしている。

 

ずいぶんとお気楽なアイデアにも見えるが、スペインでいうソシオが会費を出してそれでクラブ経営が成立するのであれば理想である。最大の疑問はいくら年間会員が7千人いても、そのうち毎年500ドルも払える人が何割いるのかということだ。またこのようなコミュニティベースのクラブを創るのであれば、自治体からの出資も不可欠。いいアイデアですね、では早速実行しましょうといってできるような簡単な話ではない。

 

マリナーズの個人オーナー氏はフセイン・ボルトを練習参加させたりと話題作りが好きだった人物である。クラブを売るのではなく、注目を集めてどこかからの出資を呼び込もうとしているようにも思える。


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