三浦カズが夕べのルヴァンカップに出場して、この大会の現役最年長記録を更新した。53才にしてまだ現役であることの意味を考察してみよう。まずカズ本人にとってはいくらか知らないが、現役としての年俸が入ってくる。引退すればこれがゼロになる。それに現役であるからこその個人スポンサー料もあるだろう。あとは気持ちの問題か。
次にクラブにとってはどうだろうか。カズの横浜FCでの出場は2008年がリーグ戦9試合、天皇杯2試合。2009年はリーグ戦3試合、天皇杯2試合。これだけ少なければ戦力として計算していないだろう。それでは広告塔としての価値はどうだろうか。カズは2005年からシドニーFCに短期レンタルした期間を除いて在籍している。カズがいるから観客が増えたという時期もあったかも知れないし、スポンサーが増えたかも知れない。
しかしもう15年もいるのだからそういう時期は過ぎただろう。今更カズと言っても小学生などは知らないだろうし、ドーハの悲劇なんて言われてもまだ生まれていない現役の若手も多い。レジェンドではあるが、それだけである。
だから横浜FCにしてみればもうお付き合いである。カズ本人から引退を言い出さない限りはクラブから契約を更新しないとは言えないのかも知れない。カズを首にすれば日本のレジェンド、サッカー界の至宝を放り出すのかと非難を浴びる可能性もある。
今年53才だが、カズは体が動くかぎりはこのまま現役を続行するだろう。しかしそろそろお疲れ様でいいのではないだろうか。
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