サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

クリスマス島

2020-01-30 07:01:28 | 日記

武漢にいる約600人のオーストラリア国籍者をオーストラリア政府が避難させるべく、中国政府と調整中だがまだいつチャーター機を飛ばせるか未定である。日本はすでに第2便が到着しているのに、オーストラリア政府の対応は遅い。さてどうして600人ものオージーが武漢にいるのか不思議に思う人もいるだろう。この人々はほとんどが中国系なのだ。こちらは1月末まで夏休みだったので、それを利用して中国に里帰りしていた人々である。

 

SBSのニュースで奥さんと子供二人を武漢に里帰りさせて、旦那はアデレードに残っている家族が紹介されていた。奥さんはインタビューの中でオーストラリア政府が避難を進めていることに感謝するが、一時隔離されるクリスマス島について情報がないのでそれが心配だと答えている。

 

さてこのクリスマス島とはなんぞや。インドネシアのジャワ島に近い熱帯の孤島で人口は2000人くらい。ダイビングとシュノーケルで有名なスポットである。太平洋戦争中には日本軍が爆撃をしている。まあオーストラリア領だが、インドネシアのはずれの島である。ここには不法難民がボートで到着してオーストラリア本土に入国する前の準備施設がある。難民への待遇があまりよくないので、イメージが悪い島である。名前はいいのだが実態はよくない。

 

こんなところに武漢からの避難者を隔離させるのは非人道的ではないかと批判も出てきている。隔離ならシドニーでもどこでもそれなりの施設を利用することも可能だろう。せいぜい2-3週間である。しかしクリスマス島へ閉じ込めるプランは変更されないようだ。しかしこんな人口2000人程度の島にまともな医療施設はあるのだろうか。難民施設に滞在させるのだからほとんど犯罪者扱いである。

 

このようないわば強硬策をとるのもこの600人の大半が中国系だからと筆者はみている。これが白人のオージーばかりだったらこうはならないだろう。これでは厄介払いである。