サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

目立ち始めたアジア人への迫害

2020-01-31 06:10:06 | 日記

コロナウイルスのせいでパニック状態にあるのはどこの国も同じである。それを象徴するような事案があったので紹介しよう。

 

①東京五輪女子サッカーアジア予選
ご存知だろうが、元々武漢で開催される予定だった大会だが、南京に変更されたが結局シドニーに再度変更された。最初の試合は2月3日の予定で場所はシドニーから車で1時間くらいにあるキャンベルタウンである。

 

さて中国チームは1月29日にブリスベンに到着。どうして直接シドニーに来なかったのか知らないが、今日までブリスベンのホテルに検疫上の理由で缶詰にされていて、保健当局の要請で2月5日までその状態が続く模様である。当然、これでは大会に参加できない。今のところ中国の最初の試合はタイで2月7日に予定されている。

 

②ブラックタウンでアジア人が罵声をあびていた
ブラックタウンはシドニーの西方にある郊外の町でアフリカ系、フィリピン人などの移民が多く、新興住宅地だが古くから住んでいるのは低所得者層である。中国人も多い。2,3日前に白人男性からアジア系住民がウイルスをまき散らす中国人は出ていけというような罵声を浴びていたのが目撃された。

 

白人が多い地域ならばこのような事案が起こるのは想定できるが、移民が多い地域では意外である。それだけ中国系というかアジア人は白い目で見られているということか。他人種からみれば中国人もベトナム人も日本人も同じアジア人にしか見えない。

 

③パディントンでの心臓発作事件
これはテレビのニュースで見た事件だが、2日前にシドニーの都心から車15分くらいにあるパディントンという町でアジア系の男性が路上で心臓発作を起こして倒れた。この町はおしゃれなレストラン、ブティックなどが集まる代官山のようなところだ。

 

誰かが救急車を呼んだのだろうが、救急車が到着するまでは時間がかかるので周囲にいた人が心肺蘇生を試みる必要がある。それをできる人がいなかったのかも知れないが、倒れているアジア系男性を助ける人はいなかった。みんなコロナウイルスが怖いからである。その結果、このアジア系男性は心肺停止となり死んだ。

 

いやなニュースばかりである。