サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

女子サッカー プロ化

2020-01-21 17:15:33 | 日記
日本の女子サッカーが2021年から秋春制でプロ化されると発表されているが、6~8クラブが参加するということだけで詳細は分からない。準備室も以前からあるので検討されてきたことだろうが、いろいろ疑問が出て来る。


①何故に秋春制なのか。
②既存のなでしこリーグはどうなるのか。プロ化されないクラブは切り捨てられるのか。
③選手の給料がプロ化されるだけで、クラブの経営は成り立つのか。


などなど。ヨーロッパの女子リーグの場合、既存のサッカークラブの女子部としてチームがある。だから経営もしっかりしているのかと思いがちだが、選手の待遇面、練習環境などが劣悪の場合も多いようだ。オーストラリアの場合はWリーグという名称の女子リーグがある。9チームあり、8チームはAリーグの女子部である。


シーズンは11月から始まり2月末まで、14節行う。その後にプレーオフがある。試合数が少なくシーズンが短いためにWリーグ終了後に他のリーグでプレーする選手も多い。たとえば3月から10月まで他の国でプレーすることも可能だからだ。


今シーズンの場合、1クラブで最低20名、最大26名の選手を保有できる。1クラブのサラリーキャップは30万豪ドル程度。1豪ドルは75円から80円だから80円で計算しても2400万円である。これを20名で割っても120万円にしかならない。26名で割れば
100万円を割り込む。実に安い。これは年俸の金額である。


年俸は当然選手によって違う。安い選手は生活ができないような雀の涙のような金額である。多くもらっても多分生活できない。だからオフシーズンに他国のリーグに出稼ぎに行く必要がある。


優秀な選手はアメリカやヨーロッパのクラブに移籍する。しかしそれは一握りに過ぎず、大部分の選手は安い年俸で何とかプレーしているのである。女子サッカーの環境はどの国でも厳しい。