サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

AFC U-23 パレステイナ戦

2018-01-11 09:16:34 | 日記
昨年のU-20WCのメンバーから5人、大学生が2人などを含めたスタメン。オフはほとんどなかっただろう。チームとしての完成度はまだまだのようだった。前半は先制ゴールをあげて、数回のチャンスも作ったし、ボールポゼッションも7割くらいあり楽勝かと思った。


しかし後半になると相手のプレスが強く、ずるずると押し込まれる。ボールロスト、ギフトパスも多くなり攻撃もほとんど形にならない。失点してもおかしくない場面も2,3回あったが相手の決定力不足に救われた。日本が粘り強く守ったのではなく相手が得点できなかっただけ。


次はタイだが直近の親善試合でタイには負けている。昨日のような試合をしているとタイには負けるでしょう。日本がU-21世代だから勝てないのか、この世代が弱いのか。まだベストメンバーには程遠いということだろうか。


さて日本のフォーメーションは3-4-3というか3-4-2-1である。世代別を含めて代表で3-4-3を見るのは久々である。ひょっとして手倉森さんのリオ五輪もU-17WC、U-20WCも基本形は4-4-2だった。監督が代わるだけで突然の3-4-3は違和感があった。強ければいいのだけど。


森保監督の3-4-3は守備時には3-4-3で攻撃時には4バックになる。3バックといってもDFラインの3枚のCBの真ん中がボランチと組む。左右のCBはかなりサイドに開く。攻撃時にはこの4人が4バックとなるイメージ。


サイドバックはかなり前に位置して張っている。サイドバックというよりもウイングバックである。攻撃時はいいのだが、カウンターやロングボールを放り込まれるとサイドの裏を取られやすい。なにせサイドバックが下がり切れない。


また真ん中のCBとボランチからビルドアップが始まるので、当然ここにプレスが来るし、この2人に極端に負担が多くなる。だから3バックというよりもCB1枚とボランチの2バックのようなものだ。本来のサイドバックは上がりっぱなしであまり守備に貢献していない。


前線が1トップ、2シャドーだからクロスを上げるのはサイドバックに頼るのだろうが、サイドバックと左右のCBとの連携がうまくいかないと裏を取られやすい。昨日の試合はチーム全体が3-4-3に慣れていないように見えた。森保監督の3-4-3には批判も多いので、完成度を上げるにはゆっくりしてられないでしょう。