サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

大津祐樹とロンドン五輪組

2018-01-03 14:15:16 | 日記
大津が柏からマリノスに移籍するということで、ロンドン五輪を思い出した。大津のキャリアの中で最も輝いた時期はロンドン五輪だった。その前後があまりにもパッとしなかったというせいもある。中でも初戦のスペイン戦のゴールはすばらしかった。


さてロンドン五輪チームのメンバーを思い出してみよう。オリンピックは18人だけでかつ吉田と徳永はオーバーエイジだったから、正味16人である。GKは権田と安藤駿介、DFは酒井宏樹、酒井高徳、山村和也、鈴木大輔。MFは清武、山口、扇原、村松、東、宇佐美。FWは永井、大津、斉藤、杉本。


18人というのは実にコンパクトである。2012年のU-23だから28才前後でフル代表の主力であるべき層である。しかしこの中でそう呼べるのは、酒井宏樹と山口蛍だけ。定着しそうな選手は酒井高徳、杉本。他は呼ばれたり呼ばれなかったり。実に寂しいかぎりだ。


清武なんて2014年ブラジルWC直後に次ぎのWCは自分の世代が引っ張るというようなことを言っていたが、全然引っ張れていない。ロンドン世代とリオ世代の中間にいるような選手も多いが、ロンドン組はなんといっても1968年メキシコ五輪以来のベスト4に入ったチームである。大津なんてスペイン戦でのゴールを見たイメージからすれば、今後の大活躍の予感があった。


しかし大津の場合は、あのゴールがキャリアの全盛期となってしまった。ロンドン五輪サッカーで検索すると準決勝のメキシコ戦で負けて、相手の選手に慰められている大津の写真が出てきた。絵になる写真ではあるが、その後の大津のキャリアを暗示していたのかも。