開始早々に相手CKからの失点で先制を許すも、直後に中村俊のアシストから巻の(待望の)ゴールで同点に。試合のペースをつかんだ日本が遠藤のFKで逆転、さらに中村俊と巻のゴールで得点を追加し4-1の快勝。グループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。
心配された高原と鈴木も無事に出場、先発はUAE戦と同じメンバーとなった。立ち上りからぎこちないプレーの続く日本を攻め立て、CKからオウンゴールによる失点。中盤でのプレスが甘く、一時はボール支配率でベトナムが上回る時間もあった。ただ、失点後も日本の選手達は冷静だったとのこと、それが5分後の同点ゴールにつながったのかもしれない。
疲労が心配された後半も、大差がついてしまったことでベトナムの運動量も上がってこない。というより、その時点で1-1だったUAEとカタールの結果待ちに切り替えていた感があり、終盤にはグループ2位が濃厚になったことで、ベトナムも無謀な攻撃をしかけることもなくそのままタイムアップとなった。無用な失点は勿論、怪我やイエローカードが心配だった日本にとっても好都合だった。
カタール戦のドロー劇で始まったグループリーグも、3戦を終えて2勝1分の勝ち点7でB組1位と実力どおりの結果となった。準々決勝の相手はほぼ1年前、ドイツで苦い思いをさせられたオーストラリア。今大会の優勝候補といわれた彼らも、初めてのアジアでの戦いに戸惑い気味のようでグループ2位。試合会場の移動、環境の変化で選手への負担は必至。なにより今の日本は戦術も秩序も無かった昨年とは全く別のチームといっていい。当然油断は禁物だが雪辱のチャンスは十分にあると思う。