出願番号 : 特許出願2004-178266 出願日 : 2004年6月16日
公開番号 : 特許公開2005-27665 公開日 : 2005年2月3日
出願人 : 明治乳業株式会社 発明者 : 齋藤 忠夫 外3名
発明の名称 : Toll様レセプター強制発現細胞の利用
【課題】Toll様レセプター強制発現細胞の利用法を提供する。
【解決手段】Toll様レセプター9(TLR9)、Toll様レセプター2(TLR2)各遺伝子をブタ腸管パイエル板よりクローニングし、強制発現させた細胞を作製した。ブタTLR9トランスフェクタントのCpG DNAに対する機能性解析により、ブタTLR9はマウス特異的CpG DNAモチーフよりもヒトのそれに対する認識性が高く、更に各種組織におけるmRNAの発現量をReal-time PCR法で比較したところ、腸管パイエル板および腸管膜リンパ節で脾臓の3倍以上であることが判明した。また、ブタTLR2トランスフェクタントが酵母細胞壁成分からのザイモサンの他にintactな乳酸菌を認識し、それによって転写因子(NF-κB)活性化が誘導できることを示した。よって、TLR9やTLR2等の腸管組織で発現しているTLRを強制発現させた細胞は、腸管免疫系の活性化試料同定に利用できる。
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出願番号 : 特許出願2010-138149 出願日 : 2010年6月17日
公開番号 : 特許公開2010-252800 公開日 : 2010年11月11日
出願人 : 明治乳業株式会社 発明者 : 齋藤 忠夫 外3名
発明の名称 : Toll様レセプター強制発現細胞の利用
【課題】Toll様レセプター強制発現細胞の利用法を提供することを課題とする。
【解決手段】Toll様レセプター9(TLR9)遺伝子およびToll様レセプター2(TLR2)遺伝子をブタ腸管パイエル板よりクローニングし、ブタTLR9またはブタTLR2を強制発現させた細胞を作製した。ブタTLR9トランスフェクタントを用いたCpG DNAに対する機能性解析を行なった結果、ブタTLR9はマウス特異的CpG DNAモチーフ(CpG1826)よりもヒトのCpG DNAモチーフ(CpG2006)に対する認識性が高いことが判明した。さらにReal-time PCR法によりmRNAの発現量を各種組織において比較した結果、腸管免疫系で中心的な役割を果たすパイエル板および腸管膜リンパ節において、脾臓の3倍以上のmRNAが発現していることが判明した。また、ブタTLR2トランスフェクタントが酵母細胞壁成分からのザイモサンのみならず、intactな乳酸菌を認識することができ、それによって転写因子(NF-κB)活性化を誘導できることを示した。よって、TLR9やTLR2等の腸管組織において発現しているTLRを強制発現させた細胞は、腸管免疫系を活性化する試料の同定に利用できる。
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