ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

穿刺ミス

2016-03-26 23:05:31 | 身体のこと
穿刺ミス

人(のスキル)と血管を選ぶので
めったに穿刺ミスはない。


めずらしくある時は、
新しい場所を開拓しましょう
とやって外した時と、
血管が細すぎて、逆流があるのに
腫れてしまい断念した時ぐらい。




最近、穿刺後の治りが悪くて、
新しいところを開拓しようということになった。

「ここにしますね」と臨床工学技士さま。

「そこは無理だから穿刺跡がないんだって。」

「いや。この感触なら大丈夫です」




やっぱり。。。逆流なし。

「おかしい。
 先のとがっていない針をもってきます。
 これならつっついても大丈夫ですから」


え。。あきらめないの??




それでもだめ。




「エコー撮りながらなら入ると思うんです」

「遅くなっちゃうから、
 再穿刺にしてください」

「はい。。。
 針はあとで抜きますね。」



再穿刺後、
「もう(透析が)始まっていますから
 今からならエコー撮ってもいいですよね」。
とエコーを持ってくる。


すごい。。学習意欲。。。



このエコーとともにギャラリーが集まってきた。

「どうしたんです?
 野次馬っていうキャラじゃないのに」

「エコー見ると勉強になりますから」

と。。学習意欲旺盛の臨床工学技士の面々が
集まってきた。

もちろん、穿刺がひと段落したということも
あっただろう。




それから、あーだこーだ、
どれが針で、血管はどうなんている?と
こうやってエコーを当てれば血管がみえるのでは
と長々とやった。



そして。。。


「ここは触った感じではこぶ一つなんです。
 しかし、エコーではほぼ上下でS字になっていて、
 たぶん、それは昔の穿刺ミスでできたもので。。
 その下に動脈が走っています。

 無理してS字を貫通すれば、
 皮下で大出血するし、
 角度を間違えれば動脈を指してしまう。

 よって、ここはどうやっても無理なところでした」




彼らの学習意欲はすごい。

その場にいなくてもデータが回覧されて
きちんと学習する仕組みもできているとか。



手の感触とエコーで見る血管の状況が
一致するようになっている。

今は、看護師よりも臨床工学技士の方が
穿刺がうまい。


臨床工学技士の人数が少ない勤務は
穿刺が遅いのなんのって。

難しい人をさせる人数が減ってしまうし、
穿刺のフォローに入れる人も減ってしまうからだ。



看護師にもこのエコーの結果がみて
勉強する機会があれば、
もっと穿刺がうまくなるような気がする。

もっとも、臨床工学士の女性陣は
理系女子なので理論的に考えるのが得意だから
エコーを見て分析をするのができるから、
身になるのかも。

白衣の天使の看護師には無理???



なら、穿刺は臨床工学技士で、
つなぎは看護師なら
今より穿刺が早く回るような気がする。

そして穿刺ミスで、
痛い思いをする回数も減るような気がする。
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