退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「志のある伝記と映像だけの映画」について

2024-07-18 03:57:27 | Weblog
晴れ。夕方から夜にかけて降る。

森銑三「近世人物夜話」を読む。

豊臣秀吉、黒田如水、真田幸村、後藤又兵衛、浅井長政、熊沢蕃山、由井正雪、井原西鶴、
坂田藤十郎、新井白石、河村瑞賢、平賀源内、山東京伝、曲亭馬琴、渡辺崋山、新門辰五郎。

とりあえず知られているはずの人物だけを挙げておく。
「伝記」というものの「本当」を知っておこう。

「人物研究に就いての私見」の志がなければ。
近年ではそれぞれの世界での「トップ」の名を借りたどうしようもない作品が出ていたり。

本作を読めばそれが「圧倒的な劣化」でしかない事実がわかる。
もっとも本書は「読者を選ぶ」もので。

漢文が書き下しもなしにそのまま載っていたりするのでよろしく。
地の文の漢語も今となっては相当にわかりにくく。

「読めない漢字」に出会うこと請け合い。
当時はきちんと活字にしていた事実のみがわかる。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ「デューン 砂の惑星 PART2」(’24)を観る。

ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、ジョシュ・ブローリン、
オースティン・バトラー、 フローレンス・ピュー、 デイヴ・バウティスタ。

クリストファー・ウォーケン、 レア・セドゥ、ハビエル・バルデム、
ステラン・スカルスガルドにシャーロット・ランプリングという豪華キャストだけれど。

いわゆる「映像のみ」の作品。
物語は「欧州の権力奪胎」と「貴種流離譚」だが感情移入は難しく。

「ナチス」を思わせる描写もあり。
「予言」が力を持つのも何だか。

「砂虫」にも全く魅力がなく。
ロン・アンダーウッド「トレマーズ」(’90)くらいでないとどうにも。

もっともゼンデイヤはキュート。
レア・セドゥは若き日のミア・ファローを思わせる風貌。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「『弱い犬は吠える男子』の... | トップ | 「『劣化』という文化をもた... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事