最近、世の中でよく聞くことが、配偶者の実家に行くのが憂鬱だという話だ。
私の夫には実家がないので、私はそういう苦労はしたことがない。
だから、うちは私の実家に夫が行くというパターンしかない。
だが、確かにそれが夫にとってはストレスでもある。
夫は私の実家の母に気を遣うわけではないが、住宅環境や生活習慣が合わないので、私の実家に行くと、座る位置や食べ物や寒さで具合が悪くなってしまうのだ。
だから、今年は私の実家に行かず、一人で留守番しているそうだ。
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ところで、世間で言われていることは、孫などがいる場合も、多くは妻側の実家に行く家庭が多いとのことだ。だいたい夫側の実家へは足が遠のくのだそうだ。
うちの娘も、夫の実家を敬遠しているようで、孫を見せに行ったらどうかと私が行っても一向に行く気配がないし、娘の夫も率先して自分の実家に家族を連れて行こうという気がないようである。(娘が行きたがらないからあきらめているのか)
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ところで、孫から見ると、父方の祖父母よりも母方の祖父母のほうに親近感があることが多いそうだ。
そこで、私自身がどうだったかと思い出してみたが、私の場合、父と母の両方の祖父母の家が同じ地域にあったので、行くときはいつも両方同じように立ち寄っていたから、どっちがより身近だとかいう意識はまるでなかった。
どっちの祖父母がより親しいということもない。
でも、今思い出すと、やはり母方の祖母の思い出は強い。祖母と母と私たち孫が縁側で仲良く話をしたり、祖母が畑から収穫したばかりのトウモロコシをゆでてくれた記憶がある。
また、父方の実家では、親と一緒に行ったときの祖母との関係は、こたつに座っていただけだが、父の妹家族に私だけが連れていってもらったときは、祖母と従兄妹と玄関の掃除をしたりして、両親といくよりも祖母との触れ合いがあったように思う。
だが、今気づいたことだが、どちらの実家でも父はそこで何をしていたのか、まったく記憶がないのだ。
今思えば、男同士で酒でも飲みながら話をしていたのかもしれないので、女子供とは別行動だったから覚えていないのかもしれない。
ただ、私の父は子供の頃から実の親ではなく、子供のない叔父の家で養子のように暮らしていたので、実の親とは普通の親子のようななれなれしい関係でもなかったみたいだ。だから、父方の実家で、祖父母と父との間の親子らしい会話のやり取りなどを私は全く記憶していないし、私は父方の祖父と何か話をしたという記憶は全くない。
父方の祖父は96歳くらいまで長生きした人で、父のほうが先に亡くなった。
よく我が家に来ていたのだが、なぜか言葉をかけられた記憶が全くないのである。
母方の祖父は病気でベッドに寝ていたが、ベッドから「大きくなったなあ」などと声をかけてくれたのを覚えている。
子供のころは、父方母方の実家ともに、泊まったことはあるが、どっちも数えるほどだ。どっちの祖父母とも私自身はそれほどの深いつながりがなかった。
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最近では実家にべったりな娘と孫が多いようだが、あんまり極端なのはどうかと思うし、相手方の実家にも多少は我慢していくべきじゃないかと思う。
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