山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

rice - 砂と風 {suna to kaze}

2015-05-14 00:05:14 | 音楽
rice - 砂と風 {suna to kaze}


この歌は、you tubeでタイトルを見た時に、どうしても「砂と嵐」みたいに思えてしまって、「砂嵐」を連想してしまい、砂漠を連想し、ラクダなんかを連想してしまうのだった。最初の思いこみ間違いっていうのはなかなか消えない。

それで、聴いてみると、なんと出だしが「秋風の狂詩曲」じゃないかと思った。と思っていると、いきなり雰囲気が、和風になるので驚いた。

「秋風の狂詩曲」から始まり、「影送り」みたいなところがあって、「かるめると花」にもどこか似ていて、いろんな要素が混じった歌だなあとちょっと驚いたものだ。(この歌の方が先にできていたものかもしれないが、私の中では後で知った曲だ。)

その時は、単にミックスされていると思い、悪く言えば寄せ集めみたいな感じがしてしまった。また「秋風の狂詩曲」は華月さんが作ったから、なんで最初がそんなにそっくりなんだろうか?と思ったりもした。

でも、よく聴くと、「砂と風」のイントロと歌いだしは、「秋風の狂詩曲」のイントロのメロディーに似ているけれど、「秋風の狂詩曲」の歌の部分は、そのメロディーとは違う。もしかしたら、raphaelの曲のアレンジには有紀さんも関わっているんだから、イントロ部分は有紀さんの発想が入っていたのかもしれない。

そして、音楽って本当に不思議だと思う。特にriceの曲って、和風だったり洋風だったり、ロックだったり、クラシックだったり、すごいいろんな要素が含まれているんだけど、それがすごく調和しているのだ。

聴き覚えのあるメロディーって、その人の個性でもあり、小説なんかでも、ああ、この作家のこの文体が・・・ってことがあるけど、それと同じだ。
そして、文学でも同じモチーフを題材にしたりして、色々な作品で、繰り返し主題にしたりする。同じ主人公が出てきたり、同じようなパターンの登場人物が出たり、作家は同じテーマにこだわる。村上春樹でも夏目漱石でもそうだ。

私は、他のミュージシャンの歌を知らないので、1人のアーチストがどういうものにこだわり続けて曲を作っているのか、その歴史や変遷はわからない。本当に唯一、riceの曲だけを何曲も聴くようになった。そして、そういうことがすごく面白いなあと思う。

「砂と風」は5年前、シングルリリース「sing you」の通常版と限定版に収録された4曲の中の1曲なんだそうだが、この4曲(sing you・砂と風・星に願いを・stay)はなかなかいいと思う。その中の1つ「星に願いを」は、その当時は、riceらしくない新しい感じの曲だったらしいけど、今ではすごくriceらしいもので、アスタリスクにもそんな要素がいっぱい出ている。

いろんな要素が1つの曲に混じっているっていうのも、ほんとうに不思議な魅力で、今は「砂と風」も有紀さんらしいと感じ、抵抗なく聴いている。


コメント    この記事についてブログを書く
« 「秋風の狂詩曲」と「ポーリ... | トップ | 面接授業 »

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事