山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

国境の南、太陽の西

2011-08-14 16:43:45 | 読書
三度目の正直で村上春樹の「国境の南、太陽の西」を読み終えた。1泊2日で読んだから、なかなかの速さだ。読みやすかったけど、相変わらず読後感はよくない。私が読んだ村上作品は、いつもいつも相手の女に死が匂う話だし、それによって主人公が苦しむパターンだ。どうして世の中の人たちは村上春樹の作品が好きなのか、私には全然わからない。人生が陰鬱になりそうだ。
国境の南に行くことはあっても、太陽の西には行くもんじゃないってことか。家庭を持ってからの恋愛は身を滅ぼす。しかし、島本さんは勝手な女だと思う。自らの論理みたいなところで動いているところが、更に気に入らない。私はこういう女は大嫌いだ。結婚する前からつきあっていたとしても、決して幸せにはなれなかったと思う。それはもうどうしようもない。破滅の道をたどるのは個体の特質だとしか思えない。
そんなことを書くと、結局おまえは村上春樹の小説が理解できないのだとか、人間の深層がわからないのだとか、いろいろと言われそうだ。だから、迂闊な事は書けない気分だが、とりあえず、読後感は書いておこうと思った。読みごたえはあるので、いつも本の貸し借りをしている友人にはおススメできる作品なので、貸そうと思う。
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