
■ヤシャビシャク多し■
高板山は三嶺山系に近く鹿の食害甚だしく林床には草が殆どみられません。なので小さい私が好む花はまず見る事は無理になっています。ヤマトグサ・ワチガイソウなど少しだけ残った株はありましたが開花していませんでした。

かつてはこの辺りにニリンソウ・ヤマトグサ・コミヤマカタバミなどあったのですが裸地状態です。

可哀想な状態のタチツボスミレ・・辛うじて命をとどめて開花中です。

ニリンソウも細々と咲いていました。


ヤマグルマ
高板山は岩場が多いのでヤマグルマが数多く見られます。目立ちませんが緑の花をつけています。
木の上で生育する植物は鹿から逃れられるので意外と多く見つけられます。

アオベンケイ
そして多く見られたのがヤシャビシャクでした。

ブナの木も多く、それも大木があるので木の股を見ると「着いてないかな~」と探します。苔むした場所ではほとんどついていて小苗も育っていました。

低地で栽培しても育ち難いこの着生するスグリ属の低木に、葉・花・実ともに魅力を感じるので初夏の今、山歩きをして見つけるのは楽しみなのです。
あまりにも沢山あったので「あるね~」と言って近づかず目で確認するだけに最後にはなってしまいました。実を昨年食べて美味しいと感じたので今年も少しだけ口にしたい・・
鹿の口の届かない場所で残っていた、いくつか草本をみつけました。


シコクハンショウヅル

シコクハタザオ


ナツトウダイ
そして多分・・

クサノオウバノギク(だと思います)一株のみ
シロヤシオはたくさん咲いていて楽しめたのですが本来もっと咲いていてよいものがない足元はさびしかったですね。

アケビ
平野部ではずいぶん前に花は終わっているのにここでは今が盛りでした。


ヤマザクラ?の花も咲き残っています
鹿が好まないのでしょうか

マンネングサの仲間は陽当たりの良い草地にみられました。

ブナは葉をつけてのびやかに空に向かっていましたので紅葉の季節にこれを見に登りに来るのもよいかな~と思って帰ってきました。

マルミノヤマゴボウ
同行したSさんはサワガニ調査を手伝っているので沢があるとさっと行って見つけてきます。水系によってカニの色が違うのだそうです。
植物のことも少ししかしりませんのでカニのことなど知る由もない私です。色々なことを知っている方と話をするのも面白いですね。

サワガニ
それを川ごとに調べて分布調査しているんだそうですよ。
木に咲く花にも目をやりますが基本好きなのが草本です。なので足元の小さいのに目を向けるのです。
今日も山で見てきました。