goo blog サービス終了のお知らせ 

三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

一瞬の不思議な時間は終わり

2020年07月19日 | エア・タトゥーの思い出
2機がクロスした瞬間 !

オレンジ色した、本当に小さな光が上に飛び出し消えた

空中衝突したようには見えたが、下から突き上げた Mig-29 は
後部をこちらに見せ水平状態で、痙攣したようにブルブルと震えていた

次に見えたのは、突き上げられた機体からの大きな炎
その瞬間、狂っていた時間軸と無音状態は一気に戻り
自分が座っていた観覧席は「ウォー」という叫び声と共に総立ちに


慌ててカメラを向けたが、レンズは200mmに交換してあったので小さい!



上 2枚の画像はフィルムスキャン時にトリミングしたもの
 (これ以上のアップは粒子が粗くなってしまう)

下の画像は 200mm のままだから、本当に遠かった

煙の中に、パラシュートが見えているのがわかるだろうか


  さらにトリミングできるのはデジタル変換のおかげ
 
 こちらは暫く水平飛行したように見えた、突き上げた方の Mig

 左翼に白く見えるのは炎
 パイロットは射出座席で打ち出され、無事パラシュートが開いた
 パイロットの下に長く伸びるのは、着水時のゴムボート等のサバイバルキット
 機体の右下には先に打ち出され落ちていくキャノピーも見えている



1機は基地内の外周フェンス際に落ちたが
駐機中だったベルギー空軍の C-130 輸送機の尾翼の一部を破損させていた

その C-130 のコックピット上ハッチから出て見物していたクルーは
自機方向に落ち迫る Mig に驚いて滑り落ちたが
途中で付けていた命綱(落下防止ベルト)に救われる映像が
オフィシャルビデオに残されていた

 
もう一機は基地外の農耕地へ


両パイロットは無事に脱出、地上も人的被害がなかった
ただ、事故を目撃した数人の女性がその場で気絶したという

 この時の空中衝突の概要は以上だが
 You tube 等で検索してもらえば、この時の動画も見つかるはず
 参考でロシアの番組から ttps://www.youtube.com/watch?v=GOdefN6TLTA
 (諸般の事情から 先頭の h は抜いてあります)


この事故の目撃者としての記憶、それが「おかしい」と気がついたのは
帰りに仲間のビデオを見せてもらった時だった

何人かの仲間と、ビデオのモニターを囲んだが
事故の瞬間になった時、自分や周りの仲間から
「見たのと違う!」、「こう見えなかったよな」
  エッ 何故??? 
ビデオが本当だろうから、どうしてあんな風に見えたのかな

観覧席の仲間達は、機体がすでに遠のいたので
誰一人としてカメラで追っている者はいなかった

最初に見えたオレンジ色の小さな光は、射出座席の炎だったろうと
仲間内で結論を出したが、それ以外はウヤムヤというか霧の彼方というか


 欧米の常として
 航空ショーで事故が起きても、それはPさんの自己責任
 Pさん以外の 観客や周辺で人的被害 が出ない限り、ショーは継続される
 フライトスケジュールは過密の IAT,消火作業が終わらぬ中をパトルイユ・ド・スイスが離陸していった


2000年代になり ネットの普及で、事故や身の危険を感じた時に
スローモーションに見える状態を「タキサイア現象」という事を知ったが

こんな自分の出来事以来
「事故等の目撃証言は、嘘ということではなく 鵜呑みにはできないな」と

ファインダーを覗いていた等、直接裸眼で見ていない者には起こらないともいう
でもエアショー会場に居た、多くのギャラリーが自分と同じように見えたということでもない
人間って不思議な、繊細な感情、思考を持ち合わせた生き物なのかも


ただ、タキサイア現象とは違う
ほんの数秒だが過去にタイムスリップしたような現象に遭遇したこともある

 就職してそれほど経っていない若い頃
 仕事の帰りに、バスターミナルへ向かって歩いていると
 JKの「キャー!」という黄色い声と、物がぶつかる音に同僚と振り返えった

 目に入ったのには、自転車を押しながら段差のある歩道から
 無理やり車道に出ようとするオジサンが走ってきた車と衝突した

 その瞬間が、先程の「キャー」声と衝突音
 近づく車と運転者の顔、オジサンと自転車
 この時もスローに感じ何故かアップで見えたような感じだった

 
時間が数秒でも過去に戻るとは
タキサイア現象のどこにも書かれていないけど、これはいったい・・・
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする