三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

懲りずに~ ポチッと やっちまった

2012年06月25日 | プラモの話
前回に続きでプラモではありませんが・・・


先日、久しぶりに英国のヘビメタバンド「IRON MAIDEN(アイアンメイデン)」のHPを開いてみた

ロックが好きなわけでも、このバンドのファンというわけでもない
ちょっと探し物があってのこと

結局みつからず・・・
いつものユーロ圏にある飛行機モデル・ショップを別件検索していてヒットした
1/400 では日本でも見かけるが、1/200 でギア付きは初めてだ
紹介画像では「まぁまぁ」、ただこの手のモノにしては値段が安いので不安が残ったが
結局またポチッとやっちまった


またまた1週間弱で手元に来たのはこの箱

飛行機と毒々しい絵柄が「IRON MAIDEN」の証拠、エディーだ

このバンド「IRON MAIDEN」のボーカル Bruce Dickinson 氏は航空会社のパイロットでもあり
過去2回のワールドツアーでの来日時には、バンドのスペシャルマーキングを施した
チャーター機を自ら操縦してやってきた、その2回目の来日は昨年の3月11日で震災の当日だった

バンドのオフィシャルHPには、ファンクラブのメンバー向けにTシャツやグッツが販売されており
(震災後には募金目的のチャリティー販売もされた)
その中にはワールドツアーで使われた2008年、2011年の2種の 1/200モデル B757も販売されている
しかしそれは値段も高めで、日本のショップでもメジャーなメーカーの差し込み式
勿論ギアなしのデスクトップモデルで購入する気はおきなかった

今回いつものショップでデカールを捜している時に見つけたのがこのモデル
2011年のワールドツアーに使われた機体、B757-2Q8  G-STRX

1/200サイズ 完成済みのモデルでこんな感じでパックされている
パッケージの機体後部が差込みキツメでモデルの塗装が剥げそうなのが気になる

ところで箱には何処を捜してもモデルのメーカー名が書かれていない
ただ Made in China の文字があるだけ
ショップのインフォメーションには Russel Models社とあったのだが、どこにもロゴはなかった


樹脂製の胴体には錘が前部と後部にも入っている感じで重量がある


ルックスはキャノピー枠の一部が気になるが、B757のカワイイ犬顔の感じが出ている
この世代機 B757、B767、B777の中では細身で顔つきにも特徴のある B757 が一番好きだ
しかし日本の航空会社では B757 は不採用
おかげで1/200キットは旅客機プラモのハセガワから唯一販売されていないのが残念



尾翼のバンドキャラクターや、機首の Ed force one の文字もハッキリ
昨年のツアー中にはHPに実機の画像が沢山あったのだが
ツアーの終了とともに削除されてしまったようだ


こういったモデルの通例で、お腹にはスタンド用の穴が開いているが
私のものにはスタンドは入っていなかった、私のだけかな~?
ギアベイ(脚扉)が厚いのはしかたないか・・・
このモデル、ユーロ圏の現地値段は税抜き日本円で約3500円程度
先のオフィシャルモデルが英国税込み約5000円だから、値段以上の出来上がりだと思う



私にとって実機の B757-2Q8  G-STRX は思い出深いもの~
 昨年の2月にアイアンメイデンのワールドツアーが始まると
世界中に広がるスポッターのサイト等を参考に、この機体の動向を毎日チェック
日本公演時の飛来時間と出発時間が早めに予想できればと思っての事

日本公演が近づくと来日3月11日、離日は14日との情報をもらい、時間も大体予想どうり
しかし直前の9日に米海軍100周年記念行事に出席した為、成田到着の11日は撮影遠征をキャンセル
14日の離日に全てを賭けることにしたのだが・・・

今でも仲間から送られてきたメールを保存してある
3月11日、13時過ぎに送られてきたメールには
「成田寒いです、到着14時20分予定、滑走路は16L(B滑走路)を使用 畑の中で待機中」
その後、韓国の離陸が遅れたので到着時間も遅れそうとのこと
滑走路16ということは南に向けて着陸するので大回りになりさらに遅れるかも

そして運命の地震が14時41分に成田空港をも襲った


後日仲間から聞いた話では、畑に立つ電信柱が大きく揺れ
電線がビュービュー音を立てて鳴っていたそうだ

メールは規制を受けて使えず、仲間の無事を知ったのは18時過ぎ
「アイアンメイデン、最終アプローチ中に地震発生
 セントレアにダイバードしました、私は無事ですが道路渋滞で動きません」

ターミナル内で待ち構えていたマニアも帰宅困難となった方達もいたようだ

当の機体を操縦していた Bruce Dickinson 氏 が後日談で
「到着が30分程遅れたおかげで助かった~」とコメントしていたようだが
当日セントレアに到着後もしばらく機内に閉じ込められたままで
情報がつかめず大変だったようだ
埼玉で予定されていた日本公演はキャンセルされ、翌日セントレアから離日している

震災の為に撮影できなかった事を、悔しいと話す仲間はいない
無事で良かったことと、帰宅が大変だった事を口ごもり気味に少し話すのみ

撮る方、撮られる側、そして遠くから動向を注視していた者にとって
忘れられない一日となり、機体となってしまった

そして今、その機体のモデルが目の前にある
コイツを見るたびに当時の色々な思い出が蘇る


最後に前回のバイカウントとコラボしてみました
VISCOUNT(バイカウント) をB757の細さを際立たせる引き立て役と見るか
B757をバイカウントのオデブな味のあるフォルムを再認識させる引き立て役とみるか
どちらも甲乙つけがたいが、曲線美はバイカウントに1票!かな
コメント (4)
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