日々徒然に

今日はどんな一日で明日はどんな日にしよう?
 今日があることを感謝。
  あしたを考える一日をつくりたいね……

春近し、されど寒さはまだそこに。

2016年02月21日 | Weblog

 こんにちは…。
 日がのびましたね。朝もこれまでよりは少し早くあけるようになりました。
 最近では、会社の異動後は職場も前よりは近くなったので、早く起きることもなくなりました。ですから、朝日が上がる前に起きることもなくなったのです。
 やはり一日が明るくなってくる、というのはうれしいですね。それと、寒さも少しずつ和らいでいくことはうれしいです。私はすきな季節になってきたと思います。それでも、寒い…(寒さはもうたくさんだ!)。
 職場の人がインフルエンザにかかって休んでいました。今ははやっているようです。

 最近は遠くなってしまったような「春闘」がはじまりました。一年の賃金を決める、この季節は労働者にとっても一年でもいちばん大事な時期だいうことだともいえます。とはいうものの、最近は大手組合はそれなりに交渉はしてりうようですが、中小・零細企業は下がるばかりの賃金であることは事実でしょう。
 『官製春闘』ということもきくようになりました。首相自ら企業に労働者の賃金をあげるようにということもニュースになっていました。
 とはいうものの、実際には企業はすんなりと賃金をあげるようにはなっていないようです。また、最近『同一労働同一賃金』ということもきくようになりました。これも政府みずからスローガンにしていますが、契約・派遣社員との格差は縮まりそうにはないのが現実です。むしろ、派遣を正社員のしていくことが大事なのではないかと思いますが…。



 さて今週、気になる記事がありました。

◆1 教員の部活に対する対応に苦慮
 私が少年の時代は学校のクラブ活動も、公式・練習試合が近づいていない限り、遅くまではやりませんした。およそ2時間ばかりで終わりました、先生も、それほど大変そうには見えませんでした。
 最近は、やることが多すぎてクラブ活動の顧問になったりすれと、一日の仕事も終わらず、クラブ活動が終わってからも仕事に追われていることが実態のようです。クラブ活動(時間外労働)は残業代がつかない、というのも初めて知りました。
 人間を相手にする教員という仕事はいったいどうなっているのでしょうか。こういう実態ではなんにつけ対応に忙しさのあまり、教員自身も思考する時間がなくなって心も体も疲弊していくのだろうと思えます。結果として「懲戒処分」になってしまう行動をとる教員も多くなっていくのでは思います。
 先生は「聖職」という時代ではないのです。生身の人間がやっているのです。

◆2 原発災害5年目
 今年で震災5年目。その後いったい何が変わったのだろうかと。
 とくに福島第一原発事故はいまでもなまなましいく引きずっているニュースが多いなと思う。とくに放射能被害はこれからという。そんななか、政府は原発再稼働という、なんとも被害者のことを考えていないようなことをやっている。経済優先は死のむくろさえも踏み台にしているような非常な選択をしているなと思える。
 20日公開されるドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』の現地、須賀川市で農業を営む樽川和也さんのインタビュー記事(朝日2月20日)が5年後の現実を伝えていた。
 印象に残った部分を抜粋しました。
  「だけど、おがしいっしょ。稲が放射能、吸わねくなるかもしんねいよ。でも土にある絶対量は変わってねんだから。汚染された土の上で、俺たち毎日、朝から晩まで働いてんだよ。将来どうなんのかな、いつか影響出んじゃねえかなって不安だれけだもん」「…略(土を)機械で、はぎとんの簡単です。だけど40センチも土とっちゃたら、今度はろくな作物できねえから。ふかふかの土、1センチつくんの何十年もかかんだよ」

「8代も目の俺の代で、田んぼを荒らすわえにはいがねえから続けてんだ。やんねで、ぶん投げとけば、すぐに荒れ地になる。それは、つくんねきゃ賠償もでねえし、収入もなええもん。生活できねえ」…
「(風評被害について)うちのコメも、11年のは放射能が最高値30ベクレルぐれえあったの。規制値が500ベクレル以下(1キロあたり。12年度以降は100ベクレル)だったから十分に大丈夫な数値なんだけど、やっぱり口に入れるもんでしょう。俺も本当は食いだくねかった。まあ、よそで買うわけにもいがねえから食いましたけど」

「ただ、出荷すんうのは、なんか、悪いことをしている気がして。だから東京の人が、福島のは食いたくねえという気持ちは、よくわかる。こんなボロ原発あったとこの、わざわざ買って食いてかえ。これは風評被害じゃねえよ。根も葉もない噂が広まって売れねえのが風評被害だけど、じぇねえっしょ。根も葉もあんだから。現実に降ったんだよ。放射能が」

「(再稼働について)しばらく日本は原発ゼロだったけど、その間に夜真っ暗になったこってあった? 電気、間に合ったじゃねえの。原油のコストはかかったかもしんねえし、原発の方が安いかもしんねえ。でも事故が起きたら、これ片づけんのに、いくたかかんのって。お荷物だよ、これ、ほんとうに。どうなんの、この国。税金上げて済む話かえ」

「だから映画に出たの。特に原発立地しているとこの農家の人に映画を見てほしい。人が作ったものはいつか必ず、ぼっ壊れんだ、自然の力にかなうわけねえんだって、おやじが言った通りになったんだから。して、5年もあって、まだ誰も責任とってねえんだから」


 ぼくは東北の人たちとの知人がけっこう多いのですが、この原発事故で被害を被った人も知っています。いあまは、ほぞぼそと日々を送っています。農業も細々とやっています。時々、農産物をいただいていたのですが、原発事故後、むこうも遠慮しているのか送るのをやめました。まさに、原発事故の影響がこんなにも身近にあったのかと思います。
 18日、京都に原発事故後、自主避難をした夫婦に判決が出ました。自主避難した夫婦(原発事故で失職・精神疾患)に対して、東京電力が3000万円の賠償命令が出た新聞にでていました。これから、こういう賠償裁判がたくさん出てくるでしょうか。また、放射能による、医療問題がでてくるのではないかと思います。

◆3 川崎で介護老人ホームで職員が3人を殺害
 人生、最期のすみかはどこでどう過ごすのか。3人のひとたちもこんなことになるとは夢にも思わなかっただろう。それも、一番、安全で安心できるところ、なんと殺人者がいるなどとは…。
 いったいどこで、最期をむけたらいいのか、いまの老人問題でもあるような気がする。お金があって、自分の住む場所も保障されて、人生の最期をゆっくり楽しもうとおもえる老人は年々すくなくなるといいます。それが、今の日本の超高齢化社会という現実なのだろう。生活保護も人権として老人が増えれば社会保障は安全なのだろうと思えた。
 いったい、老人はどこで死ねというのだろうか。国は一生懸命はたらいた保障を考えるべきだろう。



 やっと野党共闘が危なっかしい中、始まった。今回だけは、なにがなんでも野党の政治家を増やさないとまずい…と思う。「ねずみをとらないネコでは困る」状態だ。自分のことばかり考えるのは、とりあえず「一強多弱」の形をつくり、今の与党がまともに議論する国会をつくっていくために、協力してほしい思う。

 スマホばかり見ている18歳の少年にもわかるように政治を語ってほしいし、今回は正念場かもしれない。
 少なくとも、今回は憲法9条だけでなく、福島の原発事故、沖縄の基地問題、超高齢化社会の社会保障、もっとも大切な働く人が安心して生きていける場所をつくることなどたくさんの問題をかかえた日本の支柱をどこにおいて、これから暮らしていくのか問われる選挙になると思う。


 今月は、小説家の車谷長吉さんの作品を読んでいる。
 人間のどん底をなめつくした作家のような私小説家。最近、やさしい自分探しの作家が多い中、人間の醜さ、いやらしさをとことん突きつめた作家のように思う。新聞に連載されていた「人生相談」はおもしろかった。
 人間てこんなにも「悪」をつねにもっているのかなあ…と思えた相談に対する回答。

 でも、これも人間なんだろうと思う。自分の周りにもいくらでも同じような人がいることに気づかされる作家だった。当分、ミーハーのぼくは読んでみようと思っている。しかし、50歳を過ぎて世に出た作家だからだろうか絶版が多い作家でもある。されを見つけるのも楽しいですが。

 今月も、あと一週間で終わりですね。
 どんな2月だったしょうか。
 読んでくれた人、ありがとうございました。

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