日々徒然に

今日はどんな一日で明日はどんな日にしよう?
 今日があることを感謝。
  あしたを考える一日をつくりたいね……

「自殺予防週間」で思う

2009年09月13日 | Weblog
 休みの日は一日のうち半分はどこかを歩いています。
今では、散歩は一週間の健康保持のための日課の一つとなっているようです。
朝冷たい空気のなかを散歩していると、気持ちのよさと頭の中が少しずつ整理されていくように思えます。1週間にたまったストレスも歩いていると、自然や街の人たちの表情を眺めているうちに忘れています。そして、うっかりして間違って行く先違いのバスに乗ったおばさんあわてように、ある日の自分のすがた投影しているように思えて笑ってしまうこともあります。そんな人の表情を歩いてたくさん見ているうちにいやなことも忘れていくように思えます。
 そして、もう一つ、散歩ついでに立ち寄った神社の「秋祭り」。もうこんな季節か…と感じさせてくれたりもします。きょうはあいにくの雨で、日本酒を前に男たちが赤い顔ですわっていました。秋祭り、帰り道の田んぼでは稲が黄金色になって実っていました。
 さて、人それぞれ季節の変わり目をどこかで感じていると思いますが…

*……*………*………*……*……*……*
┃今┃週┃の┃気┃に┃な┃る┃事┃…┃
 突然重たいテーマです。
 今週は「自殺予防週間10~16日」だそうです。
 毎日、通勤で利用する中央線。ときどき、「人身事故」で電車が停まり朝は次の駅まで歩いたり、残業などで遅くなったときなど帰りの電車に乗れず振替輸送などを利用したりすることを思い出します。
 何らかの理由で「投身」してしまうのかもしれません。翌日の新聞記事などを読んでも詳細は載らずそのままで終わります。おそらく、人の語れる思いがつまってしまってしまったのでしょうか…、そんなことを思い出します。

*……*………*………*……*……*……*
 これまでに新聞報道うによると、1997年~2008年までの統計をみると1年間の「自殺者」が約2万人から3万人の増えたそうです。原因は主に経済的理由が大きいようです。さらに、2008年の金融危機や不況で不安定な社会状況が増加の原因にさらに拍車をかけているとのことです。また、失業率が毎月増えつづけていくなか精神的にもウツ病にかかってしまう傾向で新しい原因が増えていることもいわれています。
 国もこの問題に対処するため2006年に「自殺予防基本法」をつくり、100億円の予算をもうけいちはやく施行にちからをいれているようです。
 
*……*………*………*……*……*……*
 このことで思い出すのは「国鉄民営化」にむけた時代のことでした。民営化にむけて政府は国労組合員への採用差別をした時代でした。
そのときの自殺者が200人以上もいました。一つの企業でこれほどの自殺者がでたことは非常に異常な事態であったように思います。それでも、政府は国鉄をJRという名前にして民営化を強行したわけです。このときは、政治が国労組合員への差別がおおきな原因であったように思います。組合員が徹底した差別によって「孤立化」した状況に悲観したのだろうと思います。
 これまでの自殺が新聞で報道されるときは、「自殺」が「労災」に認定されるかどうかで裁判の結果だけが載ります。教職員や会社員が過労により精神疾患(うつ病)になり、相談するひともなく悩みに悩みその結果として自殺してしまうということが多いようです。
 ちなみに「医薬品販売会社38歳の男性の自殺(07.1.16)」は職場で上司の暴言や叱責のパワハラで自殺したことが「労災と認定」、「西東京市小学校教諭25歳の女性、過度の負担で精神疾患にかかり労災に申請中(04.12.26)」、「小児科医師44歳、男性の自殺は東京高裁で過労が原因と認める(08.10.23)」とあります。
 いずれも働く現場の過労で精神疾患にかかり、相談する場も保障されず悩んだ末のことだったのでしょう。
働きずくめで、自分のおかれている場の説明もできないほど自分を見失っていく仕事っていったいどうなっているんだと思うのですが、これが実態なのではないかと思います。
職場が正社員が減り、一方で契約やパートが増え責任が一方的に負担となりこの結果だったのでしょう。

*……*………*………*……*……*……*
┃今┃週┃の┃現┃場┃は┃…┃
 印刷の仕事をしているといろいろあります。
 ひとつに「DTP」とうことでパソコンを利用して新聞などのも簡単に作業ができるようになっています。
 これが高齢者にはちょっと大変な作業になっているようで、覚えるまで研修にいってもらって、さらには職場であき時間を利用して「OJT」をとおして仕事して戦力の一線にたてるようになるわけです。それでも、それが細かい機能を覚えてくるようになると、バージョンアップとなるようです。バージョンアップで新しい機能を役にたつようにするまでまた一苦労…ときています。そうこうしているうちに、今度はOS(オペレーションシステム)まで変わって、サーバーも老朽化してくると新規導入に向けた検討もはじまります。
 そんなとき、人も機械も古いことに気がつきあわてしまいます…。まして再雇用では覚えた…と思ったら契約社員から「契約は延長しませんので、これで…」なんて言われたら、これまで使った予算はなんだった…、と落ち込みます。さらには、機能が満載ときていて、一人でなんでもでき、「全部機械がやってくれるだろうから人は社内で補充」という経営者がいたら、また高齢者で初めからふりだし…。
 機械は新しくしてもそれを動かすのは人です。人の新規採用も必要なのではないのでしょうか。
※OJTとは,On the Job Trainingで,仕事中,仕事遂行を通して訓練をすること
 
*……*………*………*……*……*……*
 今回はちょっと重いテーマになってしまいました。できれば何でも話せる友をつくることが大切なのですが、それさえも出来ない職場って、どこか「異常」と思ったほうがいいのかもしれません。

*……*………*………*……*……*……*
 たまたま、読んでくださった方、ありがとうございました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿