パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

L・DK  ★★

2014年05月07日 | ら行の映画
渡辺あゆの人気コミックを実写化した青春恋愛コメディー。ひょんなことから校内きってのモテ男子と一緒に住むことになった女子高生が、ツンデレな彼に翻弄(ほんろう)されながらも心惹(ひ)かれる姿を描く。主人公カップルを、テレビドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」などの剛力彩芽と『リアル鬼ごっこ』シリーズの山崎賢人が快演。そのほか『ROOKIES』シリーズの中尾明慶をはじめ、岡本玲、石橋杏奈など、バラエティーに富んだ顔ぶれが脇を固める。にぎやかな作風に加え、トレードマークのショートヘアとは打って変わったロングヘアの剛力にも注目。
あらすじ:直情型な性格で、ことあるごとに暴走してしまう女子高生の西森葵(剛力彩芽)。そんな中、ある騒動を引き起こしてしまったのがきっかけで、学校で一番のツンデレにしてモテ男である久我山柊聖(山崎賢人)と生活を共にすることに。彼と同居していることが知られれば、校内の女子たちから敵視され、退学させられる可能性もあるとして、その秘密を懸命に守ろうとする葵。だが、柊聖は右往左往する彼女の姿を楽しみ、何かとちょっかいを出す。そんな柊聖に振り回されながら、葵は彼に魅力を感じるようになり……。

<感想>漫画原作のラブコメに文句をつけるのは野暮だと思うが、高校生男女の同棲を成立させるための強引な展開に、これは許されるものなのかが問われます。
韓流華流なみのベタベタな「イケメン」ラブコメとして始まり、正直どうしたもんかと頭を抱えてしまった。
それでも剛力彩芽の“ウザ女”対、“性悪女”石橋の対決の構図が明らかになる展開に、急に面白くなってきた。やっぱり恋はめそめそしたり、ドロドロしたりしないとね。
ちょっと「翔んだカップル」を連想したのだが、こちらはキラキラネーム世代向けのキラキラ・ラブ。何やら全身がムズ痒くなってきて、さっさと何処かへ飛んで行けって叫びたくなる。けれどもこちらがムズ痒くなったということは、映画としてはそれなりに恋する女の子の、恋の上澄みを描きだしているということで、いかにも少女漫画的なきれいごと世界はちょいと恥ずかしいが、その辺は達者である。

同棲がバレると退学といいながら、親、教師など干渉してくる大人を、最初から登場させない無菌室のような、メルヘンタッチのお伽噺ぶりについていけなかった。しかし、山崎に付きまとう謎の女、剛力彩芽に想いを寄せる大学生が、重要な役を担いながら、終盤で何のフォローもなく姿を消すなんて、とんでもない刺身のツマですよ。

主人公がラブラブならそれでもいいのか、剛力が堤防で泣くシーンは、悪い冗談にしか見えなかった。一部屋に同居する羽目になった2人の「おままごと生活」に、生臭さが一切ないのもいいんじゃないのこれで。
そして、何と言っても七夕花火大会の盛り上がりが上首尾ですから。クライマックスのヴィジュアルにこだわる監督だが、これまで空振りが多かっただけに、今回の大仕掛けの数々は嬉しかったです。
傲慢なイケメン野郎も最後は意外に純情でほっとしました。
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