パピとママ映画のblog

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リングサイド・ストーリー ★・5

2017年11月07日 | アクション映画ーラ行

佐藤江梨子と瑛太がダメ男と彼を支える恋人を演じる、「百円の恋」の武正晴監督による人情ラブコメディ。江ノ島カナコには10年の付き合いになる同棲中の彼氏・村上ヒデオがいる。役者であるヒデオは7年前に大河ドラマ出演を果たしたものの、最近はオーディションに落ち続け、カナコに頼りっきりのヒモ同然の毎日を送っていた。

そんなある日、カナコが勤め先の弁当工場を突然クビになってしまう。プロレス団体が人員募集していることをプロレス好きのヒデオから聞いたカナコはその団体で働き始め、少しずつプロレスの世界に魅了されていく。一方、仕事に夢中で以前ほど自分に構ってくれなくなったカナコに対し、浮気をしていると勘違いしたヒデオは、嫉妬のあまりとんでもない事件を起こしてしまう。佐藤がカナコ役、瑛太がヒデオ役を演じるほか、武藤敬司、黒潮“イケメン”二郎、K-1世界王者の武尊ら、プロレスラー、格闘家も出演。

<感想>瑛太さんファンなので観たのですが、客がまったく入ってないって、これではダメだろうに。もっと映画らしい映画を撮らないと、せっかく楽しみに観に来たのにがっかりしてしまった。まずは、演じるている超ダメ男の瑛太と、久々の佐藤江梨子のW主演ですが、先に「ミックス」を鑑賞した後だったので、なんじゃこれはと、ためいきがでてしまったほどがっかりな作品。

それにタイトルの「リングサイド・ストーリー」って、瑛太はボクシングじゃなくて、俳優志望で仕事探しにいくもどれもダメで、一緒に暮らしているカナコに食わして貰っているヒモ男でした。「家賃はどうするの」といいつつも、瑛太は自らが斡旋した佐藤江梨子の職場で妨害行為を繰り返し、挙句に本業の役者でも撮影当日に現場に行かないという、売れない俳優なのに致命的な行為を取っていても意に介さないなんて。こいつは本当のクズだ。

佐藤江梨子は、相変わらず可愛いし、健気な女を演じていて演技の幅も上げてきているようだった。でもちょっとこの映画ではね、下町コメディ風味を強調したおかげでそうした悪弊も免れているように映っていた。

弁当屋を首になって次に就職したのが、プロレス団体のマネージャーというか、雑用係ですね。黒潮“イケメン”二郎をはじめ、プロレスの連中が実に爽やかでカッコよく見えました。それに、現場でレスリングのリング作りをするところには、目を惹かれましたね。

本物のプロレス団体が出演しているので、思っていたほどわざとらしくなくて、プロレスファンではないけれど、それなりに観れた。瑛太のヒデオが役者を辞めてプロレスデビューするのかと思ったら、K-1ファイターなんですね。

これって、ボクシングよりもかなり特訓が必要で、試合に出るといっても、怪我をしない程度にガンバルには、ある程度の特訓が必要ですよね。付け焼刃のような瑛太の練習風景を見ても、これは絶対に負けるなぁと、観ていてガッカリでした。先に観た「あゝ、荒野」の菅田将暉とヤン・イクチュンの、ハードな手に汗を握るほどの躍動感あふれるボクシングの試合ほどには至りませんでした。やっぱり、役者だって見に来ているファンに対して、頑張っている姿を見せないとダメなんではないでしょうかね。

内容が、女のヒモ状態でノラクラと暮らしている男の話みたいで、最後ぐらい本気出して、死ぬ気で戦えば、女も二度惚れしちゃうのに。よくこれで二人が別れないでくっついているのが不思議ですよ。

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