パピとママ映画のblog

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ブラック・シー ★★★

2015年09月24日 | アクション映画ーハ行
ナチスドイツの潜水艦に眠るといわれる金塊引き揚げに挑む12人の男たちの野望を描く海洋サスペンス。一獲千金を夢見るくせ者ぞろいの男たちが乗り込んだ海底の潜水艦を舞台に、緊迫感あふれるドラマが展開。監督は、『ラストキング・オブ・スコットランド』などのケヴィン・マクドナルド。人気俳優ジュード・ロウをはじめ、『ゴーン・ガール』などのスクート・マクネイリー、『アニマル・キングダム』などのベン・メンデルソーンらが出演する。

<感想>ジュード・ロウ主演というので観賞。ミニシアターで上映してましたが、観客がすくないせいか1週間で打ち切りでした。内容は、海底に眠る黄金を潜水艦で引き揚げようとする男たちを描く海洋サスペンスものです。
元英海軍の軍人で、サルベージ会社勤務だったロビンソンことジュード・ロウは、11年続けた海難救助専門家仕事を、突然クビになってしまい妻子も去っていった。しかし、路頭に迷っていたロビンソンは、かつての仕事仲間からある情報を得る。それは第2次大戦時に莫大な金塊を積載したドイツ軍のUボートがグルジア沖の深海にいまだ眠っているというものだった。

ロビンソンはその話に乗り、老朽化したロシア製のディーゼル潜水艦を入手し、ロシア人とイギリス人の荒くれ男12人という急ごしらえのメンバーで金塊探しへと向かう。しかし、潜水艦という密室で、男たちの金塊をめぐる醜い争いが勃発する。
集まったのは、ロビンソンとアメリカ人ダニエルズ(スクート・マクネイリー)を含め12名。イギリスとロシアの混成部隊である。Uボートが沈んでいるのは黒海のグルジアに近い海底で、海上ではロシア海軍が頻繁に行き交っているのだ。
ロビンソンたちは見つからないように、何とかUボートの沈没地点に辿り着き、潜水士のフレイザー(ベン・メンデルソーン)らの活動で、Uボートを見つけ潜水艦の中へと入り金塊を見つける。潜水士の中には、若い18歳のイギリス人もいる。
ですが、この冒険の資金を提供してくれた人物に渡す金塊以外は、みんなで山分けしようとロビンソンが言ったことから、仲間割れが始まってしまう。果たして最後に金塊を手にするのは誰なのか?・・・。

金塊に目がくらみ、哀れすぎて泣けてくるしで、人間の愚かさを描いた作品です。ボロの潜水艦で熟練の機関士や潜水士たち、まさに、黒い海の中の不可能に近い挑戦で、仲間同士の喧嘩でたくさんの人の命奪った物語。

中でもいい話が、若いトビーと言う青年にボビー・スコフィールドを、ロビンソンが可愛がっていて、トビーに子供が生まれるという話を聞き、途中で潜水艦の中で喧嘩が始まり溺れて死ぬが、ロビンソンが蘇生をして生き返らせる。
もう何度も絶望的な場面があります。イギリス人とロシア人の乗組員との喧嘩が始まると、その仲裁にはいるのがロビンソンである。
ところが、オンボロ潜水艦だから故障しまくりで、金塊の分け前で喧嘩をし、まだその金塊を見つけてもいないのに。クズの乗組員ばかりで、当てにならないし、ですがボロ潜水艦の中がよく出来ているのに感心しました。

途中の展開で、これは絶対に最後は、この潜水艦が壊れて動かなくなるに違いないと確信した。それに、勝手に金塊を自分たちで分けようとするも、この資金を出してくれた会社側の男、ダニエルズが言うには、金塊を無事見つけて引き揚げ、持って帰ったら全部社長のものになるというのだ。自分をクビにしたあの社長が。
命を賭けた海の底での仕事に、逃げ場が無く狭い空間である密室の潜水艦映画らしさが、観ている側にも息苦しさが伝わってくる。しかし、男たちは金塊欲しさに集まったわけで、もし成功して上陸したら夢が叶うと。
ラストが、やっぱり潜水艦がぶっ壊れてしまい、助かったのがロビンソンと若い青年のトビーにもう一人の乗組員が、そこで脱出潜水服が3着しかないことを知る。だが、内側からしか脱出のボタンを押せないのだ。ロビンソンが2人を脱出させて、最後に自分の潜水服に金塊を縛って海面に浮かせるのだ。何という計らいで、2人は無事に陸に上がったのだろうか、それは映像としては映さない。
久しぶりのジュード・ロウを観て、中年太りで頭が剥げたなぁと、昔のイケメン俳優の面影がなく、つくづく年輪を感じました。
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