ゲッツ板谷の小説「メタボロ」「ズタボロ」を基にした、2007年製作のヤンキームービー『ワルボロ』の続編。高校進学を機に暴走族のメンバーとなったコーイチが、仲間と共にヤクザも絡む抗争に巻き込まれる。監督は、『相棒』シリーズなどの橋本一。前作の松田翔太に代わってコーイチを演じるのは、『好きっていいなよ。』などの永瀬匡。彼を筆頭にテレビドラマ「GTO(第2期)」などの堀井新太、『クローズEXPLODE』などの成田瑛基らが集結する。熱いドラマに加え、リアル志向のケンカアクションも見もの。
あらすじ:仲間のヤッコ(荒井敦史)やキャームと共に、中学を卒業したコーイチ(永瀬匡)。高校へ進んだ彼は、それと同時にヤッコと地元最凶とされる暴走族のメンバーとなり、植木(堀井新太)と鬼(成田瑛基)という新たな仲間と出会う。ケンカとナンパに精を出していたコーイチだったが、ヤッコが暴走族内で行われるヤキ入れによって精神的に追い詰められてしまう。さらに、叔父の猛身(木村祐一)からヤクザになれと誘われるように。悩んだ果てに、コーイチはヤクザとなってヤッコの敵を取ってやろうと決意する。
<感想>前作の「ワルボロ」を見ていないので、どうしてこんなヤンキー映画観たんだろうと後悔している。お客が私一人の貸切状態。主人公の、どうしようもないドラ息子コーイチには永瀬匡、高校生に見えないけど、その他の同級生や暴走族の兄ちゃんたちも、兄~いと呼ばれる男なんて高校生には絶対見えないし、勉強しているところ見ていないし、16歳でもお前ら働けよ、別に真っ当なサラリーマンしなくても土方でも、ペンキ屋でも塗装やでも、何でもいいから働いて、夜に喧嘩でもタバコでも酒でも、女でも好きなことやれよ。
母親に食わせてもらって、寝るところがあって帰る家があるなんてずるいよ、それにグレて喧嘩ばっかやって、それでなくても頭悪いのにボコボコに殴られて、もっと学習しろよ。喧嘩してボコられても、次の朝には顔が腫れてミミズバレのアザがあるわけでもなく、普通は病院行きだろうに。この映画の中では、鉄パイプ持ったり金属バット持ったりして、相手をボコボコに殴るのに、病院へ運ばれるのはヤッコだけ。全身打撲で怪我しているはずなのに、絶対におかしいのだ。
母親が南果歩、叔父が平田満、母親の義弟の木村祐一、ヤクザの佐藤二朗と、回りが揃いも揃って悪ばっかりで、コーイチがヤクザに憧れるのは、喧嘩をするのに一番の近道だからだろう。
反抗する息子に腹を殴られて、ろっ骨を折り入院する母親。母親が、近親者にヤクザが多いので、それが嫌で絶対に自分の息子には、ヤクザにはしないと決めている。その決意の凄さが、画面から滲み出ていて、母親って凄いなぁと思ってしまう。南果歩が可憐なので、もっと違う女優さんにでも演じてもらえばよかったのに。
物語は、学校にも行かずに、やすみもなく喧嘩の明け暮れで、何が面白くて喧嘩をするのかが理解できない。その若さと力があったなら、もっとお金になる仕事をして母親に苦労かけるなよな。
ヤンキー兄チャン高校生の喧嘩というと、「クローズ」という映画を好きで見たが、誰がテッペンを獲るかで、それも高校生が学校を代表して喧嘩をして、勝か負けるかを死にもの狂いで勝負する。こちらは、すぐに病院送りになってしまうのだが。小栗旬がカッコよかった。
しかし、この映画の主人公、コーイチを演じている永瀬匡は、あまり喧嘩は強くないし暴走族相手にボコられて負けてばっかし。それで、自分の親戚のヤクザの力を借りて闘おうとするのだが、そう簡単には事が運ばないのが落ち。
叔父さんの平田満も、義弟の木村祐一もあまりにも存在感が薄い。しかし、佐藤二郎のヤクザは、何だか薄ら恐怖のある人間で、すぐに指を詰める用意周到で怖い。いつもオペラの「道化師」を聴いて、大げさに身振り手振りで、拳銃で相手を撃って刑務所へ入って来いと耳元で囁くのだ。
このシーンでビビッてたらすでにヤクザの世界へ入っていただろうが、かろうじてコーイチの耳元に、母親の絶叫する声が聞こえて寸止まり。それでも、きっと最後は、極道の世界へ入ってしまうのだろうという気配をコーイチから感じ取った。
ヤッコを演じた荒井敦史は、「ガチバン」シリーズでヤンキーの紅井レオを演じただけあって、さすがに喧嘩も様に成っておりボロクソにやっつけられるのだけれど、真っ当に生きたいという希望が見えていていい。
2015年劇場鑑賞作品・・・96映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:仲間のヤッコ(荒井敦史)やキャームと共に、中学を卒業したコーイチ(永瀬匡)。高校へ進んだ彼は、それと同時にヤッコと地元最凶とされる暴走族のメンバーとなり、植木(堀井新太)と鬼(成田瑛基)という新たな仲間と出会う。ケンカとナンパに精を出していたコーイチだったが、ヤッコが暴走族内で行われるヤキ入れによって精神的に追い詰められてしまう。さらに、叔父の猛身(木村祐一)からヤクザになれと誘われるように。悩んだ果てに、コーイチはヤクザとなってヤッコの敵を取ってやろうと決意する。
<感想>前作の「ワルボロ」を見ていないので、どうしてこんなヤンキー映画観たんだろうと後悔している。お客が私一人の貸切状態。主人公の、どうしようもないドラ息子コーイチには永瀬匡、高校生に見えないけど、その他の同級生や暴走族の兄ちゃんたちも、兄~いと呼ばれる男なんて高校生には絶対見えないし、勉強しているところ見ていないし、16歳でもお前ら働けよ、別に真っ当なサラリーマンしなくても土方でも、ペンキ屋でも塗装やでも、何でもいいから働いて、夜に喧嘩でもタバコでも酒でも、女でも好きなことやれよ。
母親に食わせてもらって、寝るところがあって帰る家があるなんてずるいよ、それにグレて喧嘩ばっかやって、それでなくても頭悪いのにボコボコに殴られて、もっと学習しろよ。喧嘩してボコられても、次の朝には顔が腫れてミミズバレのアザがあるわけでもなく、普通は病院行きだろうに。この映画の中では、鉄パイプ持ったり金属バット持ったりして、相手をボコボコに殴るのに、病院へ運ばれるのはヤッコだけ。全身打撲で怪我しているはずなのに、絶対におかしいのだ。
母親が南果歩、叔父が平田満、母親の義弟の木村祐一、ヤクザの佐藤二朗と、回りが揃いも揃って悪ばっかりで、コーイチがヤクザに憧れるのは、喧嘩をするのに一番の近道だからだろう。
反抗する息子に腹を殴られて、ろっ骨を折り入院する母親。母親が、近親者にヤクザが多いので、それが嫌で絶対に自分の息子には、ヤクザにはしないと決めている。その決意の凄さが、画面から滲み出ていて、母親って凄いなぁと思ってしまう。南果歩が可憐なので、もっと違う女優さんにでも演じてもらえばよかったのに。
物語は、学校にも行かずに、やすみもなく喧嘩の明け暮れで、何が面白くて喧嘩をするのかが理解できない。その若さと力があったなら、もっとお金になる仕事をして母親に苦労かけるなよな。
ヤンキー兄チャン高校生の喧嘩というと、「クローズ」という映画を好きで見たが、誰がテッペンを獲るかで、それも高校生が学校を代表して喧嘩をして、勝か負けるかを死にもの狂いで勝負する。こちらは、すぐに病院送りになってしまうのだが。小栗旬がカッコよかった。
しかし、この映画の主人公、コーイチを演じている永瀬匡は、あまり喧嘩は強くないし暴走族相手にボコられて負けてばっかし。それで、自分の親戚のヤクザの力を借りて闘おうとするのだが、そう簡単には事が運ばないのが落ち。
叔父さんの平田満も、義弟の木村祐一もあまりにも存在感が薄い。しかし、佐藤二郎のヤクザは、何だか薄ら恐怖のある人間で、すぐに指を詰める用意周到で怖い。いつもオペラの「道化師」を聴いて、大げさに身振り手振りで、拳銃で相手を撃って刑務所へ入って来いと耳元で囁くのだ。
このシーンでビビッてたらすでにヤクザの世界へ入っていただろうが、かろうじてコーイチの耳元に、母親の絶叫する声が聞こえて寸止まり。それでも、きっと最後は、極道の世界へ入ってしまうのだろうという気配をコーイチから感じ取った。
ヤッコを演じた荒井敦史は、「ガチバン」シリーズでヤンキーの紅井レオを演じただけあって、さすがに喧嘩も様に成っておりボロクソにやっつけられるのだけれど、真っ当に生きたいという希望が見えていていい。
2015年劇場鑑賞作品・・・96映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング