パピとママ映画のblog

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ジェミニマン★★★・5

2019年11月02日 | アクション映画ーサ行

ウィル・スミスが引退を決意した伝説のスナイパーと、それを狙う30歳近くも若いクローンという2役を演じるアクション・エンタテインメント。最強の暗殺者と、彼を倒すために極秘に生み出されたクローンとの壮絶な戦いの行方を、最新技術を駆使した驚異の映像表現で描き出す。共演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド、クライヴ・オーウェン、ベネディクト・ウォン。監督は「グリーン・デスティニー」「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のアン・リー。

あらすじ:政府の下で数々の暗殺に手を染めてきた伝説のスナイパー、ヘンリー・ブローガン。ついに引退を決意した彼の前に謎の刺客が現われる。なぜか自分のあらゆる動きが予測されてしまい、苦戦を強いられるヘンリー。やがて彼は、アメリカ国防情報局の潜入捜査官ダニーの力を借り、謎の刺客の正体が、秘密裏に創られたヘンリー自身の若いクローンだという驚愕の事実に辿り着くのだったが…。

<感想>あなたは、もう一人の自分(クローン)と戦えますか?=ウィル・スミスが演じるのは、2キロ離れた地点から、時速288キロで走行する列車内の人間を狙撃できる史上最強のスナイパー、ヘンリーだ。政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃されるヘンリー。銃撃戦のさなか、奇妙な感覚にとらわれていた。襲撃者と自分の挙動が、まるで鏡合わせのように重なってしまうのだ。

51歳のウィル・スミスVS23歳の若いクローンのジュニア!異例の一人二役でした。・・・ベテランの暗殺者とスピードで勝る若き自分のクローンが真っ向から勝負する!。その神出鬼没の敵は、謎の組織“ジェミニ”が創り出した自分のクローンであり、23歳のジュニアだった。一進一退の攻防が、最新の3D映像によって活写される。

観るべきものは、何と言っても同じタイミングで銃を抜き、同じ狙いでトリガーを引く。決着がつかない。膠着状態のなか、襲撃者が不用意にも物陰から頭を出した瞬間、ヘンリーは勝利を確信した。だが、撃てなかった。スコープ越しに目撃した襲撃者の顔、そして体つきやたたずまい全てが、若いころの自分に瓜二つだったからだ。

何だか知らないが、映画の内容よりもクローンの若返ったウィル・スミスが、スクリーン上でどのように再現されるのか?。それが気になって仕方なかった。ジュニアはヘンリーを殺そうとするけれど、ヘンリーはジュニアを救おうと奔走する。そのコンセプトは、これは人間の傲慢さについてのお話。この映画は、人間が神になろうとすることの狂気が語られている。

23歳のジュニアはクローン。ロボットではなく人間だから、無邪気さや純粋さもある。クローンには魂や感情はあるのか?・・・そうなのであれば、本当の人間との違いは?・・・そういった人間の本質を、娯楽作品という体裁を保ちつつ探るわけ。

23歳のウィル=ジュニアは、若く見せるためCGや顔の入れ替えではなく、完全にデジタルで作られている。演技はウィル・スミス自信のものが投影され、シームレスな接近戦も観られますよ。

大迫力の“バイフー”:二人のウィルによるバイクのチェイスシーンは、コロンビアのカルタヘナで撮影されたそうです。自在かつアクロバティックなバイクアクションを、監督はカンフーならぬ「バイフー」と命名した。

そして、新たなメイクアップ技術:撮影に使用するカメラは、俳優の顔の血管の動きまで見えるほど高性能なため、従来のメイクは不可。そこで表情の機微を伝えられる新たなメイク・アップ技術が開発されたのだ。

それと、主人公を監視する潜入捜査官には、メアリー・エリザベス・ウィンステッドが演じており、かなりハードなアクションシーンも観れる。

「ドクター・ストレンジ」(16)でベネディクト・カンバーバッチ演じる主人公の魔術の修行を助けるウォン役を演じ、「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(18)にも同役で出演しているベネディクト・ウォンが、ヘンリーの相棒役のようなバロンとして出演している。

そしてジュニア、クローンを育てた父親にはクライヴ・オーウェンが演じており、史上最強のスナイパー、ヘンリーのクローンをたくさん作りたいと思い、手始めにジュニアのクローンをヘンリーのDNAを、女性の身体に入れて産ませたものらしいです。だからそっくりさんだったのです。しかし、人間としての魂や感情もあり、純粋さや無邪気さも兼ね備えており、自分そっくりのヘンリーと闘うのが辛くなる。

そして、2体目のクローンは、ヘルメットをかぶったロボットのように、感情のない戦力だけのクローンも出て来るが、ヘンリーはそれには真っ向から向かっていき仕留めてしまうのだった。だから、ジュニアは自分の肉親であり、本当の息子だと実感するわけですよね。

本作で初めて使用された3DHD映像は、毎秒60フレームという通常の2・5倍のフレーム数で撮影され、実際にその場にいるかのような、超リアルで超高画質な映像なんで、観ている間中は臨場感が味わえましたね。映像のクオリティが肉眼で観る光景にあまりにも似ているので、ウィルがまったりと会話しているシーンになると、彼のプライベートを覗き見しているような錯覚した気分になりますね。この映画の一番の見どころであることは、間違いありません。

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