みなさんが行なっている空気量を減らしながらパンフルート弱音を出して行く方法では、音が軟弱で腑抜け状態
になってしまいます。
パンフルートは弱音を出すことが苦手な楽器です。
でも、手をこまねいているだけでは何も生まれませんので克服する努力をいたしましょう。
フルートの音の発生の仕方研究の話を借りてパンフルートに当てはめると、歌口で振動が発生しそれが空気中を
伝わって人の耳に届き音として認識されることとなります。
パンフルートの場合管の上部歌口の内径円に空気を吹き付けますが、圧力・スピードのある空気の塊が向かい側
エッジを通り抜ける際霧吹き状となり、渦巻きが生じます。
パンフルートの音量は、この渦巻きの大きさ(どれだけの空気量)で決まってきます。
みなさんも吐き出すビーム量を一定にして実験してみてください。
まずビームを約20度下向きに吹き付けます。
空気量のほとんどは管内の圧力をかけるために使われ、全て霧吹きに移行し大きな渦巻きが起ります。
次にエッジ上に半分外れ、半分下になるよう水平ビームを吹き付けてください。
この状態では半分の量が渦巻き作りに使われますので、渦巻きも振動も小さくなります。
次に(空気量は同じ)極端に上向き約8割りを外に出してみてください。
これでは2割りの空気量しか霧吹き作成につかわれておらず、振動はごく小さくしか起りません。
この3つを実験され、音の出方・音量・音の雰囲気などあなたの耳で確かめてください。
3匹の子猫も生まれて9ヶ月、親と見分けがつかなくなって来ました。
風の音パンフルート製作工房では自然の音を生かした楽器作りを行なっております。
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