風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

固い音は弾くように吹く

2015-09-05 | パンフルート演奏研究

パンフルートで固い音を出す楽器は両唇から空気のが出た一瞬が勝負の時となります。

   

 DAJOERIさんの楽器は固く鋭い音が出ます。ニスの厚さ、エッジ鋭角などが固い音の方向にあると思われます。

固い音は「打てば響く」例えのとおり、音が立ち上がった瞬間からその場で大きくふくらんで行きます。

音の立ち上がりに集中し、できあがって行く形をしっかりイメージしてください。

音は1秒間に360m進みます。

1万分の1秒では3・6㎝進みます。

音が届く時間距離は唇から自分の耳まで1万分の3、唇から地面まで140㎝とすると地面に届く円となるのは

1万分の38となります。

この間演奏者は音を立ち上げるべく強く息を吹き続けているわけですが、自分は音を認識していますが例えば3・6m

先にいる聴視者には音は届いていません。(3・6m届くには1万分の100秒)

この時間と距離を科学的に分析したわけではありませんが、おそらく音が聴視者に届く時点までに「音の立ち上がりの

勝負」はついているものと思われます。

みなさんの想像力を信じてどうかこの間の「音のふくらみ」を形としてイメージしてみてください。

私は以前からこの別角度からの視点で、数百のパンフルートの音の立ち上がりをイメージして鍛え上げて来ましたので

一言は持っています。

それぞれに音の膨らみ方や最高音になる位置、広がり角度などが図形として認識できます。

   

 

風の音パンフルート製作工房では音の研究を続けながら楽器製作を行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。